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シャープとの提携は成功させる

鴻海CEO 特別インタビュー

  • 大槻 智洋(日経エレクトロニクス特約記者,台北科技市場研究)

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2012年6月20日(水)

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 今年3月、シャープと資本提携を発表し、日本の産業界を驚かせた台湾企業、鴻海。シャープの筆頭株主になったうえ、シャープが堺市に持つ液晶パネル工場の株式も握る。鴻海を創業し、EMS世界最大手に育てた郭台銘CEOに提携の狙いを聞いた。

 台湾の企業で、EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が、過去最悪の赤字に苦しむシャープに669億円を投じ、9.88%の筆頭株主に躍り出ることが今年3月、発表された。加えて、鴻海の創業者である郭台銘CEO(最高経営責任者)兼董事長(日本の会長に相当)が、シャープの子会社で、液晶パネルを製造する工場、シャープディスプレイプロダクト(SDP、堺市)についても660億円を投じて、その株式の約46.5%を取得することが明らかにされ、日本の産業界には衝撃が走った。

 まず、私からシャープとの提携について説明させてください。私どもは「友達」という立場で提携を決めました。先日、シャープの経営会議に出席させてもらい、40分ほど講演をして、「私どもは投資家や事業パートナーというよりむしろ、友達という立場でともに仕事をし、一緒に苦境を乗り越えたい」と伝えました。

外国人の私だから価値が分かる

 日本人には保守的、閉鎖的な側面があります。台湾は様々な民族が集まった移民の島ですが、日本は違う。だから、外国の人を警戒するのでしょう。江戸幕府は軍事力により鎖国をやめさせられたという歴史もありました。

 ですからこうした点を踏まえて、シャープの幹部や中間管理職の方々とコミュニケーションをしっかり取りながら改革を加速させたいと考えています。

 鴻海の立場は、大型液晶パネルを製造する堺工場*1の持ち株比率にも表れています。シャープと私どもの持ち株比率は同じです。これは堺工場の価値を等しく認めているからです。

*1=シャープディスプレイプロダクトのことで、同社は当初、シャープが約93%、ソニーが約7%を共同出資する工場だったが、今回の鴻海との提携に伴い出資比率は郭台銘氏及び鴻海の投資法人などが約46.5%、シャープ約46.5%、ソニー約7%となった

 「シャープは投資を間違った」「堺工場はガンなので取り除くべきだ」と言う人がいます。しかし、私はそうは思いません。堺工場は液晶産業の重要なマイルストーンです。世界で初めて第10世代(約2.9m×3.1m)の大型ガラス基板を投入できる製造ラインを稼働させた工場です。その堺工場の株を譲渡されたことは大変に光栄なことだと思っています。

 今回、投資をする前に私たちは周到に調査をしました。製造装置は100%、ニコンなど日本メーカー製でした。堺工場には、これまでの日本の蓄積があります。だから、色合いや液晶分子の反応速度などにおいて第一級の60~80型品を造れる。セル製造ラインにおける自動化のレベルも私たちの予想以上でした。省エネ化の水準が高く環境負荷が低いことも確認できた。

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