• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

スペイン救済、病巣は銀行

  • ロンドン支局 大竹 剛

バックナンバー

2012年6月18日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

スペインが、欧州連合(EU)に銀行救済を仰ぐことになった。ユーロ圏4位の大国に、何が起きているのか。問題の根底には、先送りされてきたバブル崩壊後の処理がある。

 「スペインの銀行は、しっかり危機に備えてきたから大丈夫さ」。2009年春、スペイン南部の「コスタ・デル・ソル」と呼ばれるリゾート地で、現地の貯蓄銀行のある支店長はそう笑っていた。不動産バブル崩壊で、建設途中で頓挫したリゾート開発計画を取材した時のことだ。だが、今やスペインの銀行は、欧州連合(EU)に救済資金を仰ぐほどの窮地に立たされている。

 6月9日、ユーロ圏の財務相は、スペインの銀行救済に最大1000億ユーロ(約10兆円)を支援することで合意。5月末に表面化した国内4位の銀行バンキアの救済問題は、スペインをギリシャ、アイルランド、ポルトガルに次ぐユーロ危機の犠牲国へと追い落とした。

 スペインの10年物国債の利回りは6%台で推移しており、同国の銀行は市場からの資金調達が困難になりつつある。格付け会社フィッチ・レーティングスは7日、スペイン国債の格付けを“ジャンク(投資不適格)”まであと2段階の「BBB」へと引き下げた。ユーロ圏からの離脱を問うギリシャの再選挙も17日に迫っていた。ギリシャ危機が波及して事態が深刻化する前に、スペインは救済を仰ぐ必要があった。

遅れた不良資産の処理

 スペインの銀行が抱える問題は、不良資産の処理の遅れだ。スペイン銀行(中央銀行)によると、不動産関連資産の総額は3070億ユーロで、そのうち1840億ユーロが不良資産とされる。

 スペイン政府は今年2月、ようやく不良資産の処理を加速する決意を固め、銀行に対して、2011年末に18%だった不動産関連資産の引当率を年内に45%まで引き上げることを求めた。だが、緊縮政策による景気悪化で利益が圧迫されている銀行も、政府債務の増加を避けたい政府も、総額820億ユーロに上る必要資金を捻出できない。そこで、政府はEUに直接の資本注入を求めたわけだが、ドイツなどの強硬な反対に阻まれ、銀行が公的資金を返済できなくなった場合は、スペイン政府が責任を持つことになった。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック