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イオンとローソン、近づく距離

  • 飯山 辰之介

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2012年6月20日(水)

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イオン傘下のミニストップがローソンの端末を導入する。協業はエンターテインメント分野にとどまらないとの見方も。これをきっかけに両社の関係は深まっていくのか。

 イオンとローソンは6月8日、エンターテインメント分野で協業すると発表した。キャラクターを活用した共同キャンペーンを実施するほか、イオン傘下のコンビニエンスストア、ミニストップ全店にローソンのマルチメディア端末「Loppi(ロッピー)」を導入する。

ミニストップはレンタル料を払ってローソンの「Loppi」を全店に導入。端末はローソンのサーバーにつながる

 Loppiはローソンの店頭に置かれている端末で、コンサート、映画などのチケットやCD、DVD、ゲームの購入、各種の決済などができる。大手コンビニチェーンは各社が独自の端末を設置しており、消費者の利便性向上を競う重要な機能の1つになっている。ミニストップはこれまでマルチメディア端末を持っておらず、エンタメなどをテコにした集客策で見劣りしていた。

 コンビニにとって重要な機能の1つとなっているマルチメディア端末をライバル店舗に設置するのは異例だ。しかし、今回の提携は単なる「端末を置く」以上の広がりを持ちそうだ。

 エンタメを活用した商品の販売促進もその1つ。デフレが続く国内の小売市場では、値下げなどの販促策を打っても消費者は簡単には反応しない。一方で、「アニメ映画などの公開に合わせてキャンペーンを実施すると、店舗の売り上げが跳ね上がる」(ローソン広報)というように、キャラクターなどを絡めた販促は効果が見込める。

 イオングループはこの分野で出遅れていた。約1兆6000億円とも言われる市場規模に対し、イオンリテールの取扱高は500億円にとどまる。「本来ならば市場の16%(2560億円)程度は握れるはずだが、手を打てなかった」(イオン広報)。

 ローソンは2010年にCDショップのHMVを買収し、子会社としてローソンHMVエンタテイメントを立ち上げるなど、エンタメ分野に力を入れてきた。ただ、人気のあるキャラクターや優良コンテンツは小売り各社の間で奪い合いとなる。ローソンがイオンと組めば、人気キャラクターを獲得しやすくなるのは間違いない。

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