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ギリシャ保守勝利、束の間の安堵

  • ロンドン支局 大竹 剛=アテネ発

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2012年6月25日(月)

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ギリシャで実施された再選挙で、保守系の新民主主義党(ND)が勝利した。だが、ユーロ離脱のリスクは依然として残っており、安堵は束の間で終わる可能性も。スペインの信用不安が高まる中で、6月28~29日のEU首脳会議に注目が集まる。

新民主主義党(ND)の仮設選挙事務所に集まった支持者たちは夜遅くまで勝利を祝福した

 6月17日夜、ギリシャの首都アテネにある国会議事堂前のシンタグマ広場には歓声が溢れていた。この日実施されたギリシャ議会の再選挙で、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の救済策を支持する、保守系の新民主主義党(ND)が勝利したからだ。

 「最高の気分よ。(アントニス・)サマラス党首がすべてを解決してくれるわ。変化が必要だって? ナンセンスでしょ。ユーロを離脱することになったら、この国は崩壊してしまうのよ」。シンタグマ広場に用意されたNDの仮設選挙事務所でアントニア・ドラカキさん(50歳)は、そう言うと娘を抱きしめた。

 NDと接戦を繰り広げたのが、5月6日の1回目の選挙で第2党に躍進した急進左派連合(SYRIZA)だ。SYRIZAのアレクシス・ツィプラス党首は、ユーロ離脱も辞さない構えで過酷な緊縮策を伴う救済策に反対しており、ユーロ残留か、離脱かを問う戦いとなった。

 ふたを開けてみれば、得票率ではNDが29.7%でSYRIZAにわずかに約3%の差をつけただけ。それでも、議席数では第1党にボーナスとして50議席が与えられるため、NDはSYRIZAを引き離し、第3党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と連立を組めば、救済策支持派で過半数の議席を押さえられることになった。ギリシャ全国商業連合会のヴァシリス・コルキディス会長は、「これでユーロ離脱のリスクは大きく後退した」と胸をなで下ろす。

 だが、ギリシャがユーロを離脱するというリスクは、これで本当に去ったのだろうか。米シティバンクは、選挙後も今後18カ月でギリシャがユーロを離脱するリスクが50~75%あると分析している。新政権が、EU、IMF、そして欧州中央銀行(ECB)の通称「トロイカ」と再交渉して緊縮策の条件緩和を引き出しても、深刻な景気後退で構造改革と財政再建が予定通りに進まない懸念があるからだ。

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