• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「相続空き家」をシェアハウス

2012年6月29日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

一軒家に複数の個人が同居するシェアハウス。親族から相続した家を転用するケースが増えている。今後増える「相続空き家」の活用方法として注目が集まる。

 親族から相続した、住み手のいない一軒家。これをシェアハウスとして甦らせる動きが広がっている。

「壊すのは忍びない」

 東京都世田谷区にあるシェアハウス「ノドカ桜新町」。2階建てのシェアハウスには現在、20~30代の独身男女8人が生活している。駅から徒歩10分ほどの立地で、周辺は閑静な住宅街。2年前に入居者を募集すると、すぐに希望者で部屋が埋まった。住人同士の交流も活発で、和やかなコミュニティーが形成されている。

相続した家をシェアハウスにした田口美恵子さん(右から3人目)。「実家を取り壊さずに済んだのがうれしい」(写真:村田 和聡)

 オーナーは、田口美恵子さん、52歳。2010年にこの家を親族から相続した。田口さんにとって愛着のある実家だったが、相続当初は困り果てたという。

 まず、田口さんには住まいが別にある。そのため、実家を賃貸に出すことを検討したが、家は老朽化が進み、大がかりな改修が必要だった。費用を調べてみると、ざっと2000万円前後。不動産仲介会社から提示された家賃は20万~30万円だったため、「果たして投資分が回収できるのか」という疑問がよぎった。しかも、不動産仲介会社からは、部屋数が現在の平均的な家族構成では余るため、「借り手が見つけにくいかもしれない」と指摘された。

 どんな人が借りるか予想がつかないのも、田口さんにとっては不安だった。かといって、空き家のまま放置しておけば、周辺住民からの苦情もくる。やはり、取り壊すしかないか――。そんな時に知ったのが、シェアハウスの存在だった。

 藁にもすがる思いでシェアハウスの専門業者に相談すると、立地条件も良く、すぐにプロジェクトが決まった。既存の空間を、10平方メートル前後の部屋8つに分割、住人同士が交流できる居間も用意した。改装費は1500万円程度かかったが、家賃は、1人当たり管理費込みで月8万円前後。満室稼働だと月約64万円の収入となるため、そのまま戸建てとして賃貸に出すよりも、早く費用を回収できる見込みだ。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「「相続空き家」をシェアハウス」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック