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システムが乗っ取られる日

2012年7月10日(火)

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国際的ハッカー集団「アノニマス」が6月下旬、日本の官公庁などに攻撃を仕掛けた。ほぼ同じ頃、プロのIT(情報技術)会社が管理していたデータが消失する事件が発生。備えに万全はない。ITシステムを巡るリスクが一段と高まっている。

 「きちんと対策を取っているつもりなのに、サーバーの脆弱な部分を見つけて不正にアクセスしてくる」。財務省の担当者は、アノニマスが仕掛けたと見られる6月26日の同省へのサイバー攻撃についてこう話す。

 アノニマスは、自由なインターネット利用を訴え世界中でデモ活動などを展開する、正体不明のハッカー集団だ。同集団のものと言われるウェブサイトで、6月20日に成立した改正著作権法に反対する書き込みが公開されており、国内の関係機関へのサイバー攻撃の可能性が指摘されていた。

巧妙なハッカー集団の攻撃

 このサイバー攻撃で財務省は国有財産の情報を掲載するウェブサイトの一部を閉鎖。その後、最高裁判所や民主党、国土交通省の関連機関、日本音楽著作権協会(JASRAC)などのサーバーも、データの改ざんやウェブサイトの一時停止などに追い込まれた。

 昨年秋口から、特許庁などの中央官庁や三菱重工業、IHIといった大手防衛産業にサイバー攻撃が繰り返された。以前にも増して官公庁ではサイバー攻撃に対する備えを強化してきたはずだったが、現実には不正アクセスを防げなかったことになる。

 「いたちごっこ」と財務省の担当者は打ち明ける。毎月のようにサーバーの脆弱性、つまりシステムの隙は新たに見つかる。管理するサーバーの数が増え続けている中で、完璧に備えるのは不可能に近いというのだ。

 仮に既知の脆弱性にすべて対応したとしても問題は残る。アノニマスのように高い技術力を持つハッカー集団は、一般には知られておらず防御策の存在しない未知の脆弱性を突いてくることもあるからだ。

 サイバー攻撃の頻度は高まっている。防衛産業大手の幹部は「サイバー攻撃は日常的に起きている」と打ち明ける。典型的なのがウイルスメール。攻撃者は新種のウイルスを開発して、企業のメールシステムのセキュリティーを潜り抜け、標的とする社員のパソコンに感染させる。そして企業内の個人情報や極秘データを盗み出す。

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「システムが乗っ取られる日」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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