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「結婚」選ばぬトヨタとBMW

2012年7月12日(木)

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トヨタと独BMWの提携が順調に拡大している。ところが、両社からは資本提携とは一線を画す発言も。相思相愛にもかかわらず、踏み込んだ関係を避ける理由とは。

 つき合っていても、結婚に踏み切らない。男女の仲ならば男性が悪いというのが相場だが、自動車メーカー同士となれば、したたかな心算がありそうだ。

 トヨタ自動車と独BMWは6月29日、FC(燃料電池)車やスポーツカーを共同開発するほか、電動化技術に関する協業や炭素繊維複合材料を使った車体軽量化の研究を進めると発表した。次世代エコカーの本命と位置づけるFC車で仲間を増やしたいトヨタと、電動化の技術が欲しいBMWの思惑が合致した。新興国を中心に市場成長が続く中、多様化するニーズや環境規制に対応するために膨れ上がる技術開発投資も分担できる。

 両社は昨年12月、環境技術で提携関係を結ぶことで合意しており、トヨタがディーゼルエンジンをBMWから調達することと、両社共同で次世代リチウムイオン電池の開発を始めたことを明らかにしていた。

燃料電池車やスポーツカーの共同開発などで提携したトヨタ自動車の豊田章男社長(左)と独BMWのノーベルト・ライトホファー会長

 トヨタの豊田章男社長とBMWのノーベルト・ライトホファー会長は、ともに両社の企業文化の親和性に言及し、蜜月ぶりをアピール。だが、少々違和感を覚えるコメントもあった。根幹技術の1つである環境技術分野でこれだけ関係が深まりつつあるにもかかわらず、両トップとも、資本提携とは一線を画すと自ら強調したからだ。

 豊田社長は「今回の提携は、規模の拡大を目指すものでも、資本関係を結ぶものでもない。純粋に、両社が“もっといいクルマ”を追求するために手を携えるもの」と説明。ライトホファー会長も「BMWグループの各ブランドのプレミアム性と独立性が損なわれない」と語った。

松田聖子さんを見習わない?

 企業同士の資本提携は「提携に対する高い本気度を示すもの」とされる。企業にとって最も重要な“カネ”を投じて相手企業の株を保有することは、関係をしっかり継続的に深める意思表明となるからだ。トヨタとBMWの姿勢は、自動車業界における提携のあり方が変わりつつあることを示している。

 「歌手の松田聖子さんのように3度目の結婚はないのか」。6月26日に開催された三菱自動車の株主総会では、こんな質問が飛び出した。同社の益子修社長は「第三者的な視点で言えば、自動車業界の資本提携で成功したと言えるのは日産自動車と仏ルノーぐらい」と答え、資本提携に否定的な考えを示した。同社は米クライスラー、独ダイムラーと資本提携していたが、解消した経緯がある。

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「「結婚」選ばぬトヨタとBMW」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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