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誰でも乗れるホンダの一輪車

混雑した空間でも安全に移動

2012年7月20日(金)

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 2012年5月、ホンダが電動式の一輪車「UNI-CUB(ユニカブ)」を発表した。現在、実用化に向け、東京・お台場の日本科学未来館で実証実験中だ。空港やショッピングモールなど大型施設での移動を想定している。

 「空港やショッピングモール、水族館など屋内施設の大型化が進み、滞在時間や移動時間が増加する中、これまでにない“パーソナルモビリティ”が求められている。『UNI-CUB(ユニカブ)』は、安全に、しかも効率的に移動するというニーズに応えることができる全く新しい乗り物だ」

 こう語るのは、本田技研研究所・二輪R&Dセンター企画室の末田健一主任研究員だ。

体を傾けるだけで行きたい方向に

 UNI-CUBとは、同社が開発した電動式の一輪車。行きたい方向に上半身を軽く傾けるだけで、前後、左右、斜めと、あらゆる方向に自由に移動できる。また、従来の一輪車や自転車と違い、止まっても倒れることなく、その場に立ったままでいられるし、車輪が地面に接している一点を中心に、360度回転することもできる。しかも、練習しなくても、乗った瞬間から直感的に操縦できてしまうのも特徴だ。

「UNI-CUB(ユニカブ)」。“ユニ”はユニサイクル、ユニーク、ユニバーサルから取った。一見ペンギンにも見えるデザインだ

 上半身の重心を傾けるだけなので、隣を歩く人と歩調を合わせるといったことも簡単にでき、自動車やオートバイのように急加速する危険性もない。空港やショッピングモールなど多くの人が行き交う屋内施設でも、周囲に威圧感や恐怖感を与えることなく、安心して空間を共有できる。

 また、UNI-CUBにあらかじめ巡回ルートと速度を入力しておくことで、来場者が迷うことなく、予定の時間通りに博物館や展示場などを見て回るといった使い方もできるという。

コメント4件コメント/レビュー

こうした近距離乗り物には興味があります。数キロぐらいを手軽にスムーズに移動できると、公共交通とつなげて利用することで、ドアtoドアの移動が便利になります。ただ、自転車、インラインスケート、スケートボード、キックボード、セグウェイ・・・いずれも決定打になりえていません。移動の性能と、持ち運び安さなどの利便性が二律背反になる点がネックになると思います。ユニカブも使用しないとき(バス電車の中や乗降時)にストレスフリーに扱えないと、個人の移動手段には向かなそうです。そうなると、特定のエリア内での管理された利用に限られてしまい、電動車椅子、電動カート、(電動)ミニサイクルのような旧来の手法と比べて優位性が見出しにくい。見た目と、技術的新しさは確かにありますが、実のところ、新たな価値と言う点ではどうなのでしょうか。(2012/07/20)

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「誰でも乗れるホンダの一輪車」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

こうした近距離乗り物には興味があります。数キロぐらいを手軽にスムーズに移動できると、公共交通とつなげて利用することで、ドアtoドアの移動が便利になります。ただ、自転車、インラインスケート、スケートボード、キックボード、セグウェイ・・・いずれも決定打になりえていません。移動の性能と、持ち運び安さなどの利便性が二律背反になる点がネックになると思います。ユニカブも使用しないとき(バス電車の中や乗降時)にストレスフリーに扱えないと、個人の移動手段には向かなそうです。そうなると、特定のエリア内での管理された利用に限られてしまい、電動車椅子、電動カート、(電動)ミニサイクルのような旧来の手法と比べて優位性が見出しにくい。見た目と、技術的新しさは確かにありますが、実のところ、新たな価値と言う点ではどうなのでしょうか。(2012/07/20)

素晴らしい発明だと思います。足腰の弱った老人にも展開したいが、重心移動がキーになっているので「三半規管」「視力」の衰えた老人には提供できないような気がする。ちょっと残念。(2012/07/20)

どうみてもセグウェイの1輪車版としかみれない。セグウェイは20年後くらいゴルフ場で重宝するかもという期待があるが(それまでメーカーが続いている前提ですが)ホンダのケースは身障者に特化するほうが良いのでは。(2012/07/20)

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三品 和広 神戸大学教授