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キーワードで振り返るオリンピック(後編)

五輪の主役は誰なのか?

2012年7月24日(火)

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 今回は「キーワードで振り返るオリンピック」の後編です。「選手の愛称」「チームの愛称」「技の名前」「ラジオやテレビの名実況」「選手の名言」「感動エピソード」について紹介したいと思います。

海外選手の愛称:走る哲人、白い妖精

 オリンピック(以下、五輪)をきっかけに誕生したり有名になったりした「選手の愛称」は数多く存在します。まずは海外選手の愛称について観察しましょう。主に日本で有名になった選手の愛称を紹介します。

【走る哲人】1960年ローマ大会(イタリア)のマラソン競技で、ある無名選手が「裸足」で出場。しかも「世界最高記録」で優勝したため大きな話題になりました。その選手の名をアベベ・ビキラ(エチオピア)と言います。当時の人々は、彼のことを「走る哲人」や「裸足の哲人」などの愛称で呼びました。レース中の彼の態度が、他の選手と異なり、あまりにも落ち着き払っていたため、この愛称が付いたと言います。アベベは64年の東京大会にも出場して、見事に2度目の金メダルを獲得。五輪のマラソン競技における史上初の二連覇を達成しました。

【チェコの名花】64年の東京大会では女子体操選手ベラ・チャスラフスカ(チェコスロバキア)が個人総合などで3つの金メダルを獲得して話題になりました。「チェコの名花」「オリンピックの名花」「東京の恋人」などの愛称が広まりました。

 しかし彼女はこの活躍の後、数奇な運命を辿ります。彼女は1968年にチェコスロバキア国内で起こった自由化運動(プラハの春)を支持。このため、70年代に入ると、当時のチェコスロバキア政府が彼女に対して尋問を行うなどの政治圧力をかけたのです。彼女が同国内で名誉を回復したのは、1989年のビロード革命により共産党政権が崩壊した後のことでした。

【白い妖精】コマネチの名前は、ビートたけしのギャグとして知っている人が多いことでしょう。ナディア・コマネチ(ルーマニア)は、1976年モントリオール大会(カナダ)の女子体操で3つの金メダルを獲得。平均台など2種目で五輪初の10点満点を叩きだし、話題になりました。愛称の「白い」は、彼女が着用した白いレオタードに由来します。

 ちなみに「コマネチ」というギャグを最初に作ったのはタレントの湯原昌幸です。これをタレントのせんだみつおが真似して、さらにビートたけしが真似するようになり、一般に広まりました。

日本選手の愛称:バロン・ニシ、女三四郎

 ではここからは日本人選手の愛称を観察しましょう。

【バロン・ニシ】映画「硫黄島からの手紙」を見た人ならば、伊原剛志が演じた西竹一(にし・たけいち)陸軍中佐のことを覚えていることでしょう。華族として1902年に生まれた西は、子どものころから馬術に親しんでいました。そして陸軍入隊後の1932年に出場したロサンゼルス大会で、愛馬ウラヌスとともに馬術・大障害競技の金メダルを獲得。これを機に、当時の社交界が彼のことを「バロン・ニシ(西男爵)」と呼ぶようになりました。彼が硫黄島で戦死したのは、それから13年後、1945年のことでした。

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「キーワードで振り返るオリンピック(後編)」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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