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ベスト電器、迷走の果ての「翻意」

2012年7月23日(月)

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ベスト電器がヤマダ電機の傘下入りを決めた。ヤマダは、かつてベストが買収提案を受けて拒んだ相手。経営の迷走が長引いたベストには、「翻意」以外の選択肢は残されていなかった。

 ベスト電器の小野浩司社長の返答は他人事のようだった。

 ヤマダ電機を引受先とする第三者割当増資を実施し、同社の傘下に入ることを発表した7月13日。小野社長は集まった記者たちから、かつては拒んだヤマダとの提携に改めて踏み切る真意を問われた。

 口から出てきたのは「その時、私は社長じゃありませんでしたから」という言葉だった。

 事の起こりは2007年。拡大戦略を取るヤマダは、九州に地盤を持つベストの株を買い集め、同社に提携を迫った。しかし、同意なく株を取得したヤマダにベストは反発。ビックカメラと資本・業務提携し、ヤマダを牽制した。翌2008年には追加出資を仰ぎ、ビックの持ち株比率は15%に上昇。ビックはベストを持ち分法適用会社とし、同社の「後見役」となった。

 こうした経緯があったにもかかわらず、今回、ベストはヤマダの子会社となる道を選んだ。折しも、ビックは6月に売り上げ規模で業界7位のコジマを買収し、2位に躍り出たばかり。ベストもビック連合の一員として、首位ヤマダを追撃するシナリオはなかったのだろうか。

 小野社長は会見翌日の7月14日、本誌の取材に「優先順位はビックだった」と語った。小野社長がヤマダの山田昇会長に接触した今年3月より前の昨年秋から今年2月にかけ、ベストはビックに追加支援を依頼したもようだ。

 だが、交渉は決裂。ビックからすれば、最終的に約140億円を投じることになるコジマの買収を控え、多額の出資が難しかったという要因もあっただろう。しかし、理由はそれだけではない。両社の経営陣には、5年にわたる提携の間に埋めることができない深い亀裂が生まれていた。

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「ベスト電器、迷走の果ての「翻意」」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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