• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

会計士に「不正を発見する義務」はあるのか?

捜査権限がなく費用は相手持ち、それでも高まる期待

2012年7月26日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 オリンパスの粉飾事件に絡み、7月6日、金融庁は監査を担当していたあずさ監査法人と新日本監査法人に業務改善命令を下した。

 オリンパス問題を受け、金融庁は今年5月から、企業会計審議会の監査部会を約1年振りに再開、『会計不正等に対応した監査基準の検討』を開始している。ここ数年、上場会社による循環取引を原因とした粉飾が多発していたところへ、オリンパス問題が重なったことが金融庁の背中を押した形だ。

粉飾を見逃した会計士は罪に問われるか

 会計士が行う企業会計の監査ルールは、監査人が遵守すべき『監査基準』、それを補足する『監査実施基準』と『監査報告基準』を金融庁が定め、実務指針は公認会計士協会が出す『監査基準委員会報告書』でフォローする形が長年とられてきた。

 今回の監査部会の目的は、金融庁テリトリーの『監査基準』に、会計士の不正発見義務を「従来よりも踏み込んだ形」で盛り込むことにある。従来よりも踏み込んだ形にする、ということは、従来も不正発見義務はあった、ということになる。

 過去、大きな粉飾事件が発生するたび、粉飾を見抜けなかった監査法人への不信感は積み上がり続けてきた。平成バブル崩壊直後の90年代前半しかり、90年代末の金融危機に端を発する上場会社の倒産ラッシュ時しかり。だが、筆者のような経済記者が監査法人や監査経験がある公認会計士に話を聞くと、必ず飛び出すのがこの一言だ。

 「会計士に捜査権限がない以上、不正発見の義務もない」

 実際、粉飾を見逃した会計士が刑事責任を問われるケースは極めて希で、行政処分の対象になることも滅多にない。

 だが、それなら会計士の存在意義は一体何なのか、と問えば「粉飾発見であり粉飾を発見できなければ存在意義はない」という。

 社会や市場の監査に対する期待と、実際に監査人自身が認識している果たすべき役割の水準にギャップがある――。“期待ギャップ”なる単語、米国では1970年代後半から会計士が使い始めたらしいが、日本で会計士が使い始めたのはおそらく90年代半ばくらいからだろう。

コメント6件コメント/レビュー

オリンパスの件については、あれだけの不正を監査法人が見抜いていなかったはずはないと某監査法人の方から聞きました。見抜いていたからこそ、これ以上気がつかないフリは続けられないし、オリンパス側も公にする気はないので途中で前の監査法人がおりた、あるいはおろされたというのが最も可能性が高いそうです。それがもし事実であれば、仮に発見する義務がないとしても、わかっていながら目をつぶったことが正当化される理由にはならないでしょう。(2012/07/26)

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

オリンパスの件については、あれだけの不正を監査法人が見抜いていなかったはずはないと某監査法人の方から聞きました。見抜いていたからこそ、これ以上気がつかないフリは続けられないし、オリンパス側も公にする気はないので途中で前の監査法人がおりた、あるいはおろされたというのが最も可能性が高いそうです。それがもし事実であれば、仮に発見する義務がないとしても、わかっていながら目をつぶったことが正当化される理由にはならないでしょう。(2012/07/26)

見つけられるかどうかは別として、見つけちゃった不正を見なかったことにするのは OK なんでしょうか。それを NG にしておいてもらえればとおもいますが。(2012/07/26)

根本的には、会計士があれだけ短い時間で高い金を取っているのであれば、相応の仕事をすべきではないのか、という疑義だと思うのだが、そのような視点からは逃げているとしか思えない文章だった。(2012/07/26)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授