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株9000円台は短命

2012年8月27日(月)

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株価が3カ月半ぶりの高値を回復し、盆明けの市場が明るい。欧米経済の悲観論後退で投資家の萎縮姿勢が和らいだためだ。ただ、政策対応は依然不透明。各国当局の次の手が注目される。

 日経平均株価は20日、9200円近辺まで上昇し、5月8日以来の高値をつけた。チャート分析上で中期的な傾向を示す200日移動平均線を上回り、株高傾向が続くとの期待が広がった。

 株高の直接の手がかりは円安の進行だ。円相場が約1カ月ぶりの円安水準となる1ドル=79円台後半まで下げ、為替採算の改善期待を背景に輸出関連株への買いが相場全体を押し上げた。

 では、その円安の材料はというと海外要因にたどり着く。1つは欧州。欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁が今月初め、南欧諸国の国債購入について「ユーロ圏が安定基金などで国債を買い入れる」という条件付きながら前向きな姿勢を表明。これが評価されてユーロが買われ、相対的に円を押し下げた。

 米景気も悲観論が後退している。7月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者増加数が市場予想を上回り、8月の米消費者態度指数も改善するなど、米経済指標に明るさが見え始めた。これを受け、米長期金利が上昇するとドル買いを誘発し、円安を促した。

 もっとも、これら欧米発の話題は市場の期待が先行したにすぎない。経済状況を一変させるような新しい具体的な政策発動があったわけでもない。

 アンゲラ・メルケル独首相はECBの国債購入姿勢について「我々が繰り返してきたことと一致する」と評価。このこともユーロ高を後押ししたとされるが、市場には、「(ユーロ圏の対応が先という)条件付きの部分を評価したにすぎない」(JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジスト)との冷静な見方もある。

「ジャクソンホール」を投機に利用

 海外投機筋が次に仕掛けるきっかけにしそうなのが8月末の「ジャクソンホール」での会合だ。世界の中央銀行首脳が毎年夏、米ワイオミング州のこの地に集まる。いつも注目されるのが、ベン・バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演だ。過去にこの場で量的金融緩和第2弾(QE2)を予告しただけに、政策転換の可能性が意識される。

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「株9000円台は短命」の著者

松村 伸二

松村 伸二(まつむら・しんじ)

前日経ビジネス副編集長

日刊紙の日本経済新聞、リアルタイム速報の日経QUICKニュース(NQN)、テレビの日経CNBC、週刊誌の「日経ビジネス」と、日経グループの様々な媒体を渡り歩き、マーケット記事を中心に情報発信を続ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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