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フレッツ値下げも焼け石に水?

2012年9月7日(金)

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NTT東西が光ファイバー通信回線の値下げを発表した。携帯とのセット販売で攻勢をかけるKDDIに対抗できるか。背後には「早すぎる市場の飽和」という本当の敵が待つ。

 「台風よりauの北上が怖い」――。こう話すのはNTT東日本の東北方面のある支店担当者だ。KDDI(au)が今年3月、新サービス「auスマートバリュー」を始めて以来、「NTTの光回線サービス、フレッツ光の利用者がどんどん奪われている」(同担当者)。

 KDDIの作戦は機動的だ。NTTのように全国に支店があるわけではないので、本社や代理店の営業担当者は首都圏から東北新幹線に乗り込み、主要各駅で降りて「重点攻撃」をかけるのだ。「今月ははやぶさの○○駅がやられている」「やまびこにも乗っているようだ」。NTT各支店は月次報告書を見ながら戦々恐々とする始末だ。

 面白いように顧客がひっくり返されるのには訳がある。auスマートバリューは、KDDIの光回線(auひかり)やグループのCATV通信サービスに加入すれば、家族のauのスマートフォン(高機能携帯電話)料金が1人につき月1480円割り引かれる。

 NTT東西が対抗しようとすれば、NTTドコモとの間で同様のバンドリング(セット販売)をすればいいのだが、電気通信事業法で禁じられている。市場支配力の強いNTT東西やドコモは特定の事業者に優先的なサービスをしてはならないとの規定だ。ドコモがNTT東西と組むなら同様にauひかりとも組まなければならず、囲い込みにならない。

初の加入者純減も

 フレッツ光の急ブレーキは数字が如実に物語る。新規加入から解約数を引いたNTT東の純増数は5月に前年同月比63%減の4万件、6月は2万4000件(同74%減)、7月は2万5000件(同74%減)と低迷。6月に東北、7月に関東のある県で、サービス開始以来初めての県単位の加入者純減も確認されている。

 フレッツ光はNTT東西が2001年にサービスを開始。当初はADSLよりも高速なことや、光回線に付随する全国一律料金のIP電話(ひかり電話)が受け、加入者を伸ばした。だが純増数は2007年度をピークに下降を続ける。

 販売目標は2004年時点では2012年度に東西合わせて3000万件を目指していたが、2008年には2000万件に下方修正。その後もグラフのように目標純増数の未達が続き、2010年、ついに計画自体を白紙化した。現在の累計加入者数は1693万件(7月末)だ。

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「フレッツ値下げも焼け石に水?」の著者

小板橋太郎

小板橋太郎(こいたばし・たろう)

前日経ビジネス編集委員兼副編集長

1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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