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部下は必ず嘘の報告を上げるということです

伝言ひとつ機能しない無責任社会に私たちは生きている

2012年9月14日(金)

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 問い:職場の改革や改善を期待されての異動で部下を持ちました。プレッシャーでありストレスでもあります。改革とはまずどこからかを模索しています。(40代男性)

 遙から

 四方八方で同じ経験をする日々だ。

 ホームページやメールを運営するサーバーが障害を起こし、ホームページもメールもデータもすべて吹っ飛んだ。えらいことになったがしょせん機械だからそれも想定内、と、淡々と復旧作業をした。途中、システムを提供するプロバイダーの“被害窓口”に何度か連絡したが、ただの1回も、誰ひとり、復旧について役に立った担当者はいなかった。

 くどいが、もう1度言う。ただのひとりも、だ。

システム障害の詫びもなく「カネよこせ」のメール1本

 この時代、「被害窓口」は企業パフォーマンスだと見抜けなかった自分を恥じた。まだ復旧できず苦戦している途中、メールで連絡が来た。

 「全社一丸となって取り組んでおりました事故の再発防止策の実施が完了いたしました。ご請求を再開させて頂く事になりました」

 翻訳しよう。「たてまえが整ったので、カネをいただく」だ。まだ復旧していない現実は無視してだ。

 これ、原発再開の挨拶文と似てないか。まだ被害者の復旧は進んでいないのに、というところまでそっくりだ。

 一方、被害のなかった私の知人の企業にはどういうわけかそのプロバイダーから社員が詫びに足を運んでいた。知人の愚痴からそれを知った。

 「サーバー障害というけれど、うちは全く何の影響もないのに、勝手に詫びに来て、時間をとられ迷惑だった。被害が出たところに詫びに出向くべき」

・・・で、迷惑を被った私のところに社員は来ず「カネよこせ」のメール1本だった。

 これも似ている。原発被害者に詫びに行かず、なんの被害も受けていないテレビの視聴者に向かって記者会見で詫びる構図。そして、「電気料金を上げる」報告。そっくりだ。

 「納得いかない。そもそも、なぜ被害を受けていないところに詫びに出向き、被害を受けたところにはメール一本でカネ、というのか」と、連絡した。

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「部下は必ず嘘の報告を上げるということです」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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