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記者が訪ね歩いた反日暴動、憎悪と恐れの傷跡

中国・青島、反日デモ被害状況ルポルタージュ

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2012年9月27日(木)

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 あまりの長さに、対岸は霞んでまるで見えない。膠州湾に架けられた全長40kmを超える世界最長の海上橋「青島膠州湾大橋」は、青島(チンダオ)の市街地と新興開発区の黄島(ホワンダオ)を結んでいる。制限速度一杯の時速80kmで走っても渡り切るのに30分以上かかるという長大な橋は、昨年夏に開通したばかりでアスファルトも真新しい。

全長40kmを超える青島膠州湾大橋。対岸はまるで見えない

 多くのニュースが「青島のジャスコやパナソニックが被害を受けた」と報じている。だが、反日デモが暴徒と化したのは青島市の中の黄島エリア(青島市黄島区)のみ。青島市の中心市街地、いわゆる青島では暴動はほとんど起きなかったようだ。空港に着いた筆者は、「青島」側から、反日デモが激しかった「黄島」側へとクルマで渡った。中国の国力を示すようなこの長大な橋で隔てられた「こちら側」と「あちら側」で、どれだけ空気が異なるかを知りたかった。

*   *   *

 まず訪れたのが、自動車販売店が軒を連ねる江山中路。被害を受けたことが大々的に報じられたホンダ系列の販売店は、すでに四方を覆いに囲まれていた。覗き込むと、窓ガラスはほぼすべて割られ、建物の中は鉄骨がねじ曲がり、焼け焦げたものが四散している。裏の団地に住んでいると思しき中年男性に様子を聞くと「誰もいないよ。修理し始めているかどうかは知らないね」。

覆いに囲われて破壊された店舗は隠されていた
覆いの向こうを覗き込むと、壮絶な破壊と炎上の痕跡が見えた

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