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苦肉人事、本音は「離反対策」

2012年10月1日(月)

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野田佳彦首相が党幹部人事・内閣改造に動いた。党内融和と衆院選にらみの布陣だが、浮揚効果は限定的。前門の野党、後門の“離党予備軍”に苦慮する政権運営が続く。

 民主党代表選で再選された野田佳彦首相(党代表)が党の主要役員人事を決めた。早期の衆院解散・総選挙に否定的な輿石東幹事長を続投させる一方、次期衆院選マニフェスト(政権公約)の取りまとめ役の政調会長に細野豪志・環境相を配置。10月1日にも内閣改造に踏み切る構えで、激しい攻防が予想される今秋の臨時国会に備えた体制作りを急ぐ。

 「輿石幹事長の続投で党内向けに解散先送りのメッセージを送る。知名度と若さを誇る細野さんを政調会長に据え、解散への備えも怠りないと野党を牽制する。今回の人事にはこの2つの意味がある」。民主党の閣僚経験者は野田首相の今回の人事の思惑についてこう解説する。

 一方で、ある民主党関係者は「細野さんを封じ込める狙いもある」と指摘する。党内の中堅・若手らの中には、民主党で解散になだれ込んでも展望が開けないと、細野氏をトップにかつぐ新党構想がくすぶる。野田首相が細野氏に党の主要ポストを提供し、離反の芽を摘んだとの見立てだ。

 次の焦点は内閣改造。民主党内では「内閣支持率が上がるタイミングに解散すれば、負けを最小限にとどめられるはずだ」と改造直後の解散を求める声もある。だが、自民党幹部は「民主党内の大勢は解散先送り。輿石幹事長を続投させたところに野田さんの本音がある」と読む。

最重視した「党分裂回避」

 幹事長人事が注目されるのは、それが首相の政権・党運営に対する基本姿勢を示すメッセージの役割を果たすためだ。露骨な解散先送り戦略で野田首相との間に齟齬が生じ、交代論が根強かった輿石氏。それでも続投を決めた背景について、民主党のある閣僚は「1にも2にも、党内融和だ」と解説する。

 民主党から離党者が相次ぎ、連立を組む国民新党と合わせても過半数割れまであと9人。内閣不信任決議案の可決も現実味を帯びる中、9月21日投票の民主党代表選では、野田首相以外の3候補に投票した党所属国会議員が全体の3割強に上った。さらなる党分裂を回避するには、参院に影響力を持ち、反野田勢力とも通じる輿石氏の続投を選ばざるを得なかったというわけだ。

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「苦肉人事、本音は「離反対策」」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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