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「鳶に油揚げ」のイーアク買収

2012年10月11日(木)

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ソフトバンクが1802億円を投じてイー・アクセスを買収する。「イー・モバイル」の加入者420万人を獲得、業界2位に浮上。KDDIも名乗りを上げていたが「速攻」に打つ手はなかった。

 「iPhone 5が経営統合を促したのか、と言われれば…イエス」

 10月1日、イー・アクセスの買収記者会見に臨んだソフトバンクの孫正義社長はこう答え、にやりと笑った。孫社長によれば、同社長がイー・アクセスの買収を決めたのは9月19日だという。孫社長がiPhone 5を使った「テザリング」の解禁を発表した日だ。

「iPhone 5」と「テザリング」。2つのキーワードが両社を経営統合へ突き動かした。孫正義ソフトバンク社長(左)と千本倖生イー・アクセス会長(写真:都築 雅人)

 ライバルであるKDDIとともに米アップルのiPhone 5を発売したまではよかったが、KDDIはiPhone 5をモデムのように使って、パソコンなどでインターネットが利用できるテザリングの解禁を先行して発表。ソフトバンクは当初、iPhone 5が採用する高速通信規格「LTE」のインフラ整備が追いつかないため、指をくわえて見ているしかなかった。

 その孫社長は前言を翻して突然テザリングを発表。周波数を確保するためこの日からイー・アクセスの買収交渉が始まったというわけだ。

 通信業界に詳しいモルガン・スタンレーMUFG証券の津坂徹郎アナリストは「株式取得価格は時価総額の3倍以上。ソフトバンクはイー・アクセスが持つiPhone 5用のLTE周波数がのどから手が出るほど欲しかったのだろう」と指摘する。

 イー・アクセスはソフトバンクと同様、2005年に携帯電話事業を始めた新規参入組。その時に割り当てられた1.7ギガヘルツ(ギガは10億)帯の周波数がiPhone 5のLTEに対応することになり、周波数の逼迫に悩む携帯電話業界ではにわかに羨望の的になった。

 津坂氏によると現在ソフトバンクが保有しているiPhone向けの周波数は25メガヘルツ(メガは100万)幅。これに、今年6月に割り当てられた「プラチナバンド」を足して3~5年後に運用できるのは合計35メガヘルツ幅だ。

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「「鳶に油揚げ」のイーアク買収」の著者

小板橋太郎

小板橋太郎(こいたばし・たろう)

前日経ビジネス編集委員兼副編集長

1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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