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「水…タダやろ」から始まるコミュニケーション技術

異文化への回線はあっけなく開くはずだ

2012年10月12日(金)

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 上司と部下の間で明確に理解不能な溝があり、埋めようもありません。会議しても最後は上司が怒鳴るだけ。相互理解は幻想でしょうか。(30代女性)

 遙から

 昔、社会人ながら大学のゼミに参加した時のことだ。“タレント”という異物を遠巻きに眺める学生とそうでない学生がいた。

 後者の学生はゼミについていけず困る私に手を差し伸べた。以降3年間、遠巻き系学生は私と距離を縮めることなく、差し伸べ系学生と私は親密な交際が深まった。

 私のような異業種がポンと、ある組織に混入した時、「あなた何?」と交信のアンテナを持つか、「僕らとは違う」と遮断を選ぶか。

 シャイだからとか、同類以外つるまないとか、そういうレベルを超え、交信の回路をもつ学生が後にすんなり就職できた結果は妙に私を納得させた。

 困った人に手を差し伸べるヒューマニズムというか。異文化にアプローチできる好奇心というか勇気というか。どう交信できるかを探れる社会性というか。

 「面接官はよく見ているなぁ」というのが私の感想だ。

 これらのスキルを人はいったいいつ身につけるのか。何歳からか。その発見があった。

バレエスクールでの衝撃体験

 私は今クラッシックバレエに通っている。

 生徒は幼稚園児からご高齢まで幅広い。目的は明確に異なる。子供はバレエコンクール入賞を。学生は宝塚歌劇受験を。新体操やシンクロの選手は表現力を。大人はダイエット効果で、ご高齢は老いとの格闘がその目的だ。

 バーレッスンという基礎トレーニングは目的を問わず合同で行われる。だが、そこには明確な見えないラインがあって、子供は子供同士、大人は大人同士しか喋り合わない。

 ま、当然。宝塚に夢中の中学生と更年期が話題の40代と、話が合うわけもない。実際、ジュニアと語ったことも私自身、ない。

 だが私はある日、衝撃的な経験をすることになる。

 私がスタジオに入った時、すでにバーは生徒で満杯だった。「どうしよう」と途方に暮れる私に可愛い声が届いた。

 「ここに来たら?」

 見降ろすと、小学生の女の子だ。

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「「水…タダやろ」から始まるコミュニケーション技術」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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