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シャープ、液晶巡るジレンマ

2012年10月16日(火)

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シャープと台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の提携協議が難航している。液晶技術の内製化を目論むホンハイを警戒するシャープ。半面、独力での販路開拓にも光明が見えない。

 “Eye-Ball(アイボール)計画”――。

 EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業が立ち上げた、「眼球」を意味する耳慣れないこの計画が、シャープとホンハイの提携の今後を左右しかねない存在として関心を呼んでいる。

ホンハイの郭台銘董事長は8月末の会見を急遽キャンセル。10月9日時点でも協議に大きな進展はない

 計画の中心となる舞台は、中国・四川省の成都だ。米アップルのタブレット「iPad」やスマートフォン「iPhone」の組み立て拠点を構えるこの地で、ホンハイは「天億」と名づけた中小型液晶パネル工場を新設している。

 液晶パネル関連の技術や特許を各地から集約し、一大戦略拠点に育てるのがアイボール計画の狙い。ホンハイは既に、傘下の台湾・奇美電子からスマホなどに使われる「低温ポリシリコン(LTPS)」と呼ぶ液晶技術に携わる技術者を成都に派遣したという。

天億への技術流出を危惧

 アップル製品の組み立てを一手に担い、売上高は10兆円(2011年12月期)に迫るホンハイだが、液晶パネルなど基幹部品はこれまで、日本や韓国のメーカーから調達せざるを得なかった。アイボール計画は、営業利益率が2%台(同)と低いことや、新興EMS企業の追い上げに危機感を募らせる同社が、需要が拡大するタッチパネルやディスプレー技術を内製化して収益力を高める、郭台銘董事長肝いりのプロジェクトとされる。シャープとの提携自体、アイボール計画の加速が主たる目的だったという見方さえあるほどだ。

 米ディスプレイサーチの中国・台湾担当バイスプレジデント、デビッド・シェ氏は、「天億が狙うのはスマホ生産の一括受注。ホンハイは、シャープのLTPSや酸化物半導体IGZOなどの技術供与を望んでいる」と語る。

 アイボール計画が表面化したのは今年夏頃。ある部材関連会社の幹部は、「当初は、シャープの技術者や設備を中国に持っていくという話も出ていたが、8月には立ち消えになった。ホンハイはIGZO技術を売るよう強く求めているようだが、シャープ側は自殺行為だととらえている」と話す。

コメント1件コメント/レビュー

大きくなりすぎたホンハイに未来はあるのか。受注ができなければ巨大施設がために大赤字に陥るのはシャープと同様の会社。それを選んだ時点で、旧態の発想しかできないのかと思う。ジリ貧のシャープに対して強気に出るのは当然で、それも読めていないのかと思う。(2012/10/16)

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「シャープ、液晶巡るジレンマ」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

大きくなりすぎたホンハイに未来はあるのか。受注ができなければ巨大施設がために大赤字に陥るのはシャープと同様の会社。それを選んだ時点で、旧態の発想しかできないのかと思う。ジリ貧のシャープに対して強気に出るのは当然で、それも読めていないのかと思う。(2012/10/16)

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