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白熱した副大統領ディベート

大統領候補の討論を食う内容との声も

  • 岩下 慶一

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2012年10月16日(火)

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 米大統領選挙において副大統領候補のディベートは、あくまで添え物という印象が強い。10月11日に行われた現職副大統領ジョー・バイデンと共和党の副大統領候補ポール・ライアンのディベートも、特に注目が集まっていたわけではなかった。しかし、蓋を開けてみれば、「前座」と呼ぶにはあまりにも濃密な内容で、メディア各社はこぞって称賛した。イラク撤兵から福祉政策、失業問題まで多岐にわたるトピックについて、丁々発止のやり取りが行われた。その内容は、10月3日に行われたオバマ対ロムニーの盛り上がりに欠けたディベートを補って余りあるものだった。

 ウォールストリート・ジャーナルは翌日の紙面で、「ディベートとは何かを米国人に見せつける内容」と最大級の賛辞を送り、「両大統領候補が見せてくれなかった激論を行なった」と褒めたたえた。ワシントン・ポストは「オバマ対ロムニーのディベートとは対照的に、両者とも力と自身に満ちた内容」だったと賞賛している。

 ウォールストリート・ジャーナルは、今回のディベートは「両党の違いを見事に浮き彫りにした」と評価した。確かに、先行したオバマ対ロムニーのディベートでは、ロムニーによるオバマ政権への攻撃と、それに対するオバマの弁明が主で、両党の主張の全体像は見えにくかった。

 バイデン対ライアンのディベートでは、高齢者向け医療保険制度や社会保障制度に重点を置き、富の不均衡を是正するよう主張する民主党と、雇用を改善し米国経済を立て直すことこそ急務だとする共和党の食い違いが鮮明になった。米経済についてのバイデンの主張が、中産階級と高所得層の間の不公平の是正に焦点を当てているのに対し、ライアンはあくまで「ホワイトハウスに有能なビジネスマンを送り込み、停滞した経済に活を入れ失業率を改善する」(ウォールストリート・ジャーナル)ことを主眼に置いていた。

白熱した政策論争

 90分間のやり取りは、幾つかの見せ場を視聴者に提供した。ライアンは、オバマ政権が2009年に講じた景気刺激政策を、効果の薄い愚策だと非難した。バイデンはすかさず、ライアンが景気刺激政策の予算を自身の選挙区に要求した事実を指摘、皮肉たっぷりに言い放った。「君は、その悪い政策に対して2度も金を要求してきたじゃないか」。ライアンは、「地元民の利益のために、それは当然のことだ」と言い返したが、ニューヨーク・タイムズは、「ライアンがバイデンにやり込められた一幕」としている。

 ライアンも負けていなかった。Policy Wonk(政策オタク)という異名を持つライアンは、過去のデータに精通していることで知られる。話が失業問題に及ぶと、過去の数字を挙げながら理詰めでバイデンをコーナーに追い詰めた。「米経済はよろよろ歩きを続けている。今年の成長率は1.3%、これは昨年よりも低い数字だ。そして昨年の数字は一昨年よりも低かった」。さらに、バイデンの出身地であるペンシルバニアのスクラントンの失業率を調べ、「スクラントンの失業率はオバマが政権をとった時よりも今の方が高い」と指摘。ワシントン・ポストはこうした冷静な運び方を「ライアンらしい」評価している。

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