• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ソフトバンク、巨額買収の死角

2012年10月22日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

ソフトバンクが総額1兆5700億円で米携帯電話3位の買収を決めた。共同調達などで相乗効果を狙うが、日本とは異なる規制が同社の戦略に影を落とす。米国特有の政治リスクへの対処が、巨額買収の成否を分けそうだ。

買収を発表するソフトバンクの孫正義社長(左)とスプリント・ネクステルのダン・ヘッセCEO(写真:山本 琢磨)

 「英ボーダフォン日本法人の買収後、日本でやったことを米国でもう一度再現してみせる」

 10月15日。米携帯電話3位スプリント・ネクステルのダン・ヘッセCEO(最高経営責任者)とともに東京都内で記者会見に臨んだ孫正義社長は、5期連続の最終赤字に沈むスプリントの業績立て直しへの自信と、同社の買収にかける意気込みをあらわにした。

 この日、ソフトバンクはスプリントを総額201億ドル(約1兆5700億円)で買収し、最終的に同社の株式の70%を取得すると正式に発表。買収によってソフトバンクの携帯電話事業の売上高は約2兆5000億円と、中国の中国移動(約3兆3000億円)、米ベライゾン・ワイヤレス(約2兆8000億円)に次ぐ世界第3位の規模になる。

一石二鳥の買収劇

 10月1日に発表した国内携帯電話4位、イー・アクセスの買収に続く大型M&A(合併・買収)で長年のライバルだったNTTドコモやKDDIを規模で大きく突き放すことに成功し、孫社長の表情は終始晴れやかだった。

 孫社長が気を良くするのも無理はない。10月15日の記者会見ではあまり触れられなかったが、スプリントは米国で高速無線技術「WiMAX」のサービスを手がける通信会社、クリアワイヤに約5割出資している。ソフトバンクはスプリントを子会社化することで、クリアワイヤも傘下に収める。まさに「一石二鳥」のM&Aに成功したのだ。

 クリアワイヤは世界各国でモバイルブロードバンド(高速大容量)通信に使われている2.5ギガヘルツ(ギガは10億)帯で、米国の携帯電話大手に匹敵する規模の周波数を保有している。クリアワイヤはこの潤沢な周波数帯の一部を使い、2013年から「TD-LTE」と呼ばれる中国主導で開発された次世代規格の商用化を目指している。

 中国の携帯電話市場の成長力に期待を寄せる孫社長はかねてTD-LTEに注目しており、2011年には中国移動などとコンソーシアム(企業連合)を立ち上げ、TD-LTEの国際的な普及に努めてきた。

コメント1

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「ソフトバンク、巨額買収の死角」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授