ご相談
男性です。職場でも飲み会でも女性にモテません。安定した結婚と仕事を、と考えているのですが。(30代男性)
遙から
今、絶望に近い感情で眺めているのが、男のお行儀の悪さだ。
もちろん、配慮に満ちた紳士もごくまれにいるので、そういう人の場合は“男性”と表記する。そうでないのびのびと行儀の悪いフツーの奴のことを、オトコ、と呼び捨てにする。
グリーン車に生息するクソオヤジ
その行儀の悪さにはじめに気づいたのは、よく言われる新幹線の車中だ。主に、グリーン車。ずっとノイズを出し続けるオトコ。行動の荒いオトコ。のびのびくつろぐオトコ。
勢いよくドンと座り、立つ時には前の座席の人の頭髪ごと背もたれを鷲掴みにする。
コートの脱着時はなぜか後ろを向き、後ろの座席の人や弁当をじろじろ見降ろす。以降、ため息、あくび、背伸び、くしゃみ、咳払い、いびき、すべてに大音量を出し続ける。
やがて、口を開けたまま柿ピーナツをバキバキと食べ、通路を挟んだ反対側の、窓側の席にまで響き渡る。そいつの噛む音がだ。
ビールをグビグビ飲み、ゲップする。携帯はマナーにせず、いつまでも鳴らし続け、やがて、大声で座席で喋り続ける。靴を脱ぐ。臭い。そのくせ、前の座席の背もたれを倒すなとか、荷物が場所を取りすぎるとか、周りの客には文句言う。
つまりは「俺がくつろげないじゃないか」だ。これが家でも公共の場でも最優先する特権事項のようだ。
立ち去った後を見ると、竜巻が通ったのかというほど、そいつの周りはゴミが散乱している。それがグリーン車で見かけるフツーの男だ。ここが肝心。もういっかい言う。“フツーの”男だ。
「男の子は元気がいいのがなにより」という教育が、ただの行儀の悪いおやじを育てているということに、この国はいつ気づくのだろう。セットで「さすがよく気が付く女の子」という教育が、そういう男をのさばらす。後押しをし、増殖させるのは女だ。
女性誌の特集で興味深い結果があった。