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アイリス、新拠点開設の深謀

2012年12月11日(火)

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アイリスオーヤマが大阪に家電製品の開発拠点を新設する。シャープなど関西の電機メーカー出身者を採用する計画。有能な人材を早期に囲い込み、開発の強化につなげる狙いだ。

大阪に開発拠点を置くアイリスオーヤマの大山健太郎社長と同社のIHクッキングヒーター(右下)(写真上:尾苗 清)

 アイリスオーヤマ(仙台市)は2013年2月、大阪府に家電製品の開発拠点を新設する。新たな開発拠点は、現在、事務所がある大阪・梅田の大阪駅前第4ビルに置く。20人程度の技術者を配して、白物家電の製品開発の拠点とする考えだ。

 大阪は同社の創業の地ではあるものの、石油ショックを機に大阪の工場を畳んで宮城に拠点を移した過去がある。以降、現在まで製品開発については、宮城県角田市にある角田工場に集中させる戦略を取ってきた。なぜ今、戦略を変更し、大阪に開発拠点を設けるのか。

 1つはアイリス側の事情だ。アイリスは好調な業績を受けて、中途採用を増やしている。2010年に5人、2011年は19人、2012年は約30人を中途で採用した。

 好調な業績から、来期は50人程度に増やす予定だが、優秀な人材の採用に当たってどうしても越えられない壁が存在した。拠点が地方にある点だ。角田工場は仙台から車で40分ほどかかる。そのため、関西や関東などの優秀な人材を取り損ねてきたという。

 だが、それならば東京でもよいはず。アイリスの大山健太郎社長は大阪に拠点を置く理由について、「優秀な技術者を取り逃さないため」と話す。

 今、関西に拠点を置く電機メーカーが、業績の悪化から人員削減を急いでいる。シャープは11月1日に2000人の早期退職を募集したところ、想定を上回る2960人が応募し、期限を早めて締め切った。パナソニックは本社機能のスリム化に向けたリストラを進めると同時に、事業部の再編など構造改革を断行する。

 市場に大量の人材が出てくる中、アイリスはプロジェクトマネジャーなどの経験を持つ優秀な人材を早期に確保して、今後の製品開発を強化する。シャープの早期退職社員の退職日は12月15日。それに先駆けて、同社は12月9日にシャープ退職者を中心とした中途採用説明会を大阪で開く予定だ。

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「アイリス、新拠点開設の深謀」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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