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「しぶとさ」が成功を生む

炭素繊維研究で東レが受賞~「第11回日本イノベーター大賞」

2012年12月17日(月)

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「第11回日本イノベーター大賞」の表彰式が開かれた。40年来の炭素繊維研究が開花した東レが大賞に。2つの「町おこし」と世界基準となったLTEも高い評価を得た。

 12月4日、11回目を迎える「日本イノベーター大賞」(日経BP社主催、第一三共協賛)の表彰式が、東京都内のホテルで開かれた。

左から尾上誠蔵氏、松岡俊和氏、北野彰彦氏、谷島賢氏(写真:竹井 俊晴)

 大賞は、東レを代表して複合材料研究所の北野彰彦所長が受賞した。昨秋に全日本空輸(ANA)が初の運航を果たした米ボーイングの新型旅客機「B(ボーイング)787」。この素材の50%、35トンは東レのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が使われている。1970年代から「強度」と「軽量化」という二律背反の難題を解決するために、長年積み上げてきた研究開発が、新型機への大量採用につながった。

 炭素繊維市場は日本勢の独壇場で、東レなどが世界シェアの7割を占める。北野氏は日本勢が強い理由を「しぶとさ」と分析。「日本人には農耕民族的なところがあり、種をまいて稲が育つまでじっと待つ我慢強さがある」。

 選考委員の宮内義彦オリックス会長は、今回の授賞理由を「素晴らしい商品を作り上げたと同時に、さらにまだ先を頑張ってほしい、と2つの意味を込めた」と説明。北野氏も「今後の期待を込めての受賞と考えているので、引き続き粘り強く研究を重ねていきたい」と締めくくった。

「町おこし」が2つの優秀賞に

 優秀賞は、北九州市環境局の松岡俊和・環境未来都市担当理事が受賞。同市が推進するスマートコミュニティー事業の旗振り役に加え、以前からの廃棄物リサイクル産業の振興など、一貫した取り組みが評価された。昨年の東日本大震災以前から、市内の一部で先進的なエネルギーマネジメント技術を導入し、役所・企業・住民が協力した町おこしやインフラ輸出に取り組む。

 授賞式では、選考委員の松永真理バンダイ取締役が「公害に泣いて、大変な思いをした北九州市が官民一体でイノベーションを起こした」と評価。松岡氏は、「デベロッパーや工場、地域住民やNPO法人(特定非営利活動法人)が『チーム九州』として、自分たちの知恵を1つの土俵に集め、その思いを街づくりに生かしてきた」と語った。

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「「しぶとさ」が成功を生む」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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