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和製ガガに和製横綱。最近の「和製」事情。

日本文化のDNA、ここにあり!

2012年12月26日(水)

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 ある新聞記事で「和製シャンパン」という表現をみつけました。その記事は発泡性の日本酒のことを、シャンパンに例えて表現していました。最近、女性の間で発泡性日本酒の人気が高まっているそうです。

 思えばこの「和製◯◯」という表現。社会生活のあらゆる場面に登場します。筆者が少し新聞記事を調べただけでも、和製シリコンバレー、和製レディー・ガガ、和製スラッガーなど多様な表現を見つけることができました。日本人が外来文化の動向にいかに敏感であるのかを思い起こさせます。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は「和製◯◯」という表現について分析してみたいと思います。ここ数年の新聞記事に登場した和製◯◯を分析して「どのような分野でこの表現が頻出しているのか」、言い換えると「どのような分野が外来文化の動向に敏感なのか」を探ります。

明治以降に増えた「和製◯◯」

 本題に入る前に「和製」という言葉について、復習しましょう。和製は、文字通り「日本でつくられたこと」(参考:広辞苑・第6版)を意味する言葉です。

 可能な限り古い用例を掲載することで知られる「日本国語大辞典」(小学館)で「和製」を調べてみると、江戸時代後期の用例を見つけることができました。これによると「世のすがた」という題名の随筆(1833年)に「文化(注:1804~18年)の頃、和製の唐紙(からかみ)を漉出(ろしゅつ)せり」とあります。唐紙は「中国伝来の製法の紙」を意味するので、このうち日本製の紙を区別するために「和製」という接頭語を用いたわけです。

 ただ和製という言葉の使用頻度が増え始めるのは、明治時代以降のことだと思われます。試しに、著作権の切れた文学作品(明治以降の作品が多い)を公開している「青空文庫」を対象に「和製」を検索すると、面白いように用例を拾うことができました。例えば「和製ジスレリー」(1916年・内田魯庵・四十年前)、「和製カポネ団」(1931年・海野十三・ネオン横丁殺人事件)、「和製クララ・ポー」(1931年・百瀬慎太郎・案内人風景)などの用例が見つかりました。

 ちなみにジスレリーは英国の政治家。カポネは禁酒法時代に米国で暗躍したマフィアの首領。クララ・ポーは米国の女優の名前です。西洋文化の激しい流入が、「和製」が頻出する背景になっていたことが分かります。

 さてこの「和製」という言葉。「和製英語」のように複合語として登場するものが少なくありません。これらの複合語をじっくり観察すると、実はその意味が大きく3つに分かれていることがわかります。

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「和製ガガに和製横綱。最近の「和製」事情。」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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