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太陽電池、日本企業も破綻へ

2012年12月21日(金)

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強烈な価格の下落で、ついに国内太陽電池メーカーが破綻。世界的な供給過剰で、上流から下流まで撤退が相次いでいる。供給過剰の解消が先か、破綻が先か。我慢比べは続く。

 12月5~7日に開催された太陽電池の展示会「PVJapan 2012」。会場となった千葉・幕張メッセには連日1万人以上が来場し、盛況のうちに閉幕した。

 特に人出が多かったのが、太陽電池メーカーのブースが集まるエリア。だが、ここにポッカリと空いた空間があった。太陽電池メーカーのYOCASOL(ヨカソル、福岡県大牟田市)が出展を予定していたスペースだ。

展示会「PVJapan 2012」の会場の真ん中には、ポッカリと空いた空間があった

 同社は開幕1週間前の11月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。欧州太陽電池市場の失速に、強烈な価格下落が加わり、ついに国内太陽電池メーカーが破綻した。

 同社の前身は、中堅太陽電池メーカーだったMSKの福岡工場。MSKは2006年、今や太陽電池生産量で世界トップを走る中国サンテックパワーに買収された。中国に大規模工場を持つサンテックは、買収からほどなくして福岡工場の閉鎖を決めた。

 MSKが太陽電池の製造を始めたのは1984年で、老舗の存在だった。「技術力に定評があり、市場も拡大している時で工場の閉鎖を受け入れることはできなかった」(旧MSK関係者)。

 そこで福岡工場の従業員はEBO(エンプロイー・バイ・アウト=従業員による買収)に踏み切った。従業員自らが出資するとともに、不足分を九州の企業再生ファンドや丸紅などが出資し、YOCASOLの設立にこぎ着けた。

世界的な供給過剰が続く

 滑り出しは順調だった。OEM(相手先ブランドによる生産)が好調だったためだ。だが、欧州市場の失速とともにOEMは減り、次第に窮地に追い込まれていく。帝国データバンクによると、ピーク時の2009年3月期に約79億円あった売上高は、2012年3月期に約13億円に減少。約24億6000万円の負債を抱え、自力再建を断念した。

 ある業界関係者は、「OEMに頼り、自社ブランドでの営業力に欠けていたことが破綻の原因」と指摘する。国内メーカーにとって、付加価値の高い住宅向けは利益の源泉。固定価格買い取り制度が始まり、発電事業向けの受注は伸びているが、価格競争が激しく利幅が薄い。一方、住宅向けは補助金の交付基準に価格の上限値が定められており、価格が高止まりしている。

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「太陽電池、日本企業も破綻へ」の著者

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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