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即席麺で「日清戦争」勃発

2012年12月21日(金)

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日清食品HDが、サンヨー食品に特許を巡る訴訟を提起した。サンヨーの一部商品の麺が日清の形状に酷似していると主張。麺業界の紛争は、生き残りをかけた熾烈な技術競争を物語る。

 日清食品ホールディングス及び日清食品は12月3日、サンヨー食品とその子会社に対し、「サッポロ一番オタフクお好みソース味焼そば」(カップ)など同社の11商品における特許権侵害訴訟を大阪地方裁判所に起こした。

 提訴の根拠となったのは、日清食品が2009年に特許を取得した「ストレート麺製法」だ。

日清食品が特許を取得している「ストレート麺製法」を使った商品例(右3点)と、日清が特許権侵害を訴えているサンヨー食品の商品例(左2点)(写真:古立 康三)

 従来の即席麺は製造効率を高めるためにウエーブ状になるのが一般的だった。ストレートの形状をした麺は茹でる際に製造ラインが長くなるうえ、麺の生地同士がくっつく恐れがあり、大量生産が難しいとされていたためだ。

 そこで日清はコンベヤー上で繰り返し輪を描きながら麺が積み上がるような「形状」を考案。お湯で麺を戻す際に麺がきれいにほぐれ、食べる時に真っすぐになるストレート麺の製法を確立した。この製法は「日清のどん兵衛」や「日清焼そばU.F.O.」など、同社の様々な製品に使っている。

 一方、サンヨーもストレート麺に関する特許を2011年2月に出願している。麺を切り出す際に空気を吹きつけ、まっすぐな麺でもくっつかないようにするという「製造方法」に関する特許だ。同社では「この麺、すごいぞ新製法!」とうたっている。だが、「サンヨーの特許公報にある麺の形状が日清のストレート麺の形状特許に類似している」(日清食品HD)。製造方法は異なれど、製造工程で形成される麺が結果的に同じ形状になれば形状特許の侵害に当たるというのが日清側の主張だ。

 日清はサンヨーに対し、サンヨーのストレート麺を用いた一部商品に特許侵害の可能性があると通告。2011年7月から2012年8月まで8回にわたり交渉を続けてきたという。しかし、「サンヨー側の『日清の特許を侵害していないとの主張は変えられない』との意向を受け、提訴に踏み切った」(日清食品HD)。一方のサンヨーは12月10日時点で、「訴状が届いていないためコメントできない」(サンヨー食品広報)としている。

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「即席麺で「日清戦争」勃発」の著者

瀬戸 久美子

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経WOMAN編集部

旧・日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経WOMAN、日経TRENDY、日経ビジネス編集を経て2013年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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