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お金払って「ケチ」と言われるのはどうしてだ

「たかがタクシー代」に潜む“格差感情”

2012年12月28日(金)

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問い:来年こそは出世したいです。遙流、出世のコツは?(20代男性)

 遙から

 忘年会シーズンのある日、感動的な経験をすることがあった。

 「はいこれ、以前いただいたタクシー代のおつりと領収書」と女性から封筒を手渡された。それは、深夜まで一緒に飲んだ帰りのタクシー代を私が渡した時のものだった。

 なぜ感動したか。

返ってこないタクシー代のおつり

 それまでにも何人かの後輩に遅くまで付き合わせてしまった帰りにタクシー代を何度か渡したことがある。何も言わずに渡すこともあったが、「領収書とっといてね」と頼む時も多い。

 そして…後日、実際に領収書とおつりをちゃんともらったのは、初めての経験だった。過去全員、領収書も、おつりも、何もなく、何事もなかったかのようにまた日常へと埋没していく。

 「はい、タクシー代」という言葉は難しい。チップのようにも思えるし、本当に経費としても理解できる。しかし「領収書とっといてね」と頼んでも何事もなかったかのように普通でいられるというのは、もらったほうも「たかがタクシー代」と思っているのだろう。

 たかがタクシー代と思っている人間に対し、「領収書とおつりは?」とはなかなか聞けない。

 「ケチ野郎め」と思われるくらいなら、最初からキップのいいマネなどしないことだ。

 先輩のくせに払わないのも「ケチ」だし、払ってもなお領収書は?と聞くことで「ケチ」と思われる。正解は“払って、聞かない”ことに落ち着く。

 そんなわけで、今まで「くれ」と言ったこともなく、そんなもんだとあきらめていた。
「初めてだ…」と感動を押し殺しながら封筒をカバンに入れた。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「お金払って「ケチ」と言われるのはどうしてだ」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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デイビッド・ルーベンシュタイン 米カーライル・グループ共同創業者兼共同最高経営責任者