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HMVだけじゃない。英国の小売りを襲う“倒産ドミノ”

加速するネット依存、リアル店舗に未来は?

2013年1月21日(月)

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 英国の繁華街からまた1つ、消費者に愛された小売りブランドが姿を消すかもしれない。

ロンドンのオックスフォード・ストリートにあるHMVの旗艦店
ロンドンのオックスフォード・ストリートにあるHMVの旗艦店

 1月15日、英国最大のCD販売チェーンであるHMVが倒産した。HMVは1921年に1号店を開いてから、長年にわたってこの国のエンターテインメント文化の一翼を担ってきた。レコードやCDのアルバムを初めて買った店がHMVだったという英国人は多く、HMVのバウチャーはクリスマスの代表的なギフトとしてすべての世代に親しまれてきた。

 だが、現実は厳しかった。同社の経営陣は事業を継続させるための買い手を探しているが、先行きは不透明だ。

倒産の日、店内に若者の姿はまばら

 HMVが倒産した日の朝、ロンドンの繁華街オックスフォード・ストリートにある旗艦店を訪れた。新聞やテレビでの報道にも関わらず、閉店セールを期待して押しかける消費者もいなければ、倒産に慌てる従業員の姿もない。いつものように、静かな平日の朝だった。

 仕事や学校があるのも一因だろう。店内には若者の姿はまばらで、中高年の買い物客がほとんどだった。その中の1人、アマンダ・ホッブスさん(43歳)は、「HMVが倒産したのはとても残念。実際にお店にCDを買いに来るのが好きだった。手にとって、ジャケットを見て。私は今でもiPodを持っていないし、使い方も知らない。インターネットでCDを一度も買ったことすらない。これからどうしたらいいの」と憤っていた。

 また、60代の女性は、「(倒産したから)もうバウチャーを受けて付けてくれない。まだ60ポンド分もあるのよ。HMVの失敗は、私たちのような年寄りの顧客を大切にしてこなかったからだわ」と怒りすらあらわにする。

CD市場でシェア35%、それでもiTunesに負けた

 HMVは約4350人の従業員を抱え、235店舗を展開してきた。昨年、英国のCD市場では35%のシェアを持っていた。それでも、業績は急降下していた。2012年4月期の連結売上高は前年比2割減の8億7300万ポンドで、最終赤字は縮小したものの依然として8000万ポンドに上っていた。

 経営悪化の背景には、米アップルの「iTunes」に代表される音楽配信サービスの台頭がある。

コメント4件コメント/レビュー

英国でのネットショッピングが急速に増えている理由には、ハイストリートなどの小売り店舗における顧客サービスの質の悪さや、ロンドンなどの大きな都市ではどこへ行っても混雑で、ゆっくりと買い物をするような雰囲気ではなくなってきているということも大きな理由だと思う。実際、私個人もCDや書籍、衣服類などの買い物はほとんどオンラインで購入し、店舗には商品だけをとりに行く。(2013/01/21)

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「HMVだけじゃない。英国の小売りを襲う“倒産ドミノ”」の著者

スカーレット

スカーレット(ろーら・すかーれっと)

ロンドン支局 記者

英シェフィールド大学で日本語を専攻。2010年に英国王立芸術大学(RCA)に進学し、日本のデザインと消費文化の研究に従事する。2012年から日経ビジネス・ロンドン支局記者

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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英国でのネットショッピングが急速に増えている理由には、ハイストリートなどの小売り店舗における顧客サービスの質の悪さや、ロンドンなどの大きな都市ではどこへ行っても混雑で、ゆっくりと買い物をするような雰囲気ではなくなってきているということも大きな理由だと思う。実際、私個人もCDや書籍、衣服類などの買い物はほとんどオンラインで購入し、店舗には商品だけをとりに行く。(2013/01/21)

我が家では本が本棚から溢れて段ボール箱に詰め込まれる様になってから、市の図書館に段ボール単位で寄付する様にした。今までに10箱弱は寄贈した。それ以外でも近くの古本屋に持って行った事もあるが、文庫本は「1kg幾ら」でほぼ只、硬表紙の本で奇麗でも買い手が探している本で元の値段の4分の1程度だから、気分的には寄贈して礼を言われた方が気持ち良いし、より多くの人に楽しんでもらえる。電子書籍リーダーは大分前から市場には出回っていたが、今まで紙の本で通して来たが、結局、置ききれずに処分する事になるので、我慢しきれず、私もリーダーを購入した。これからは紙の本しか無い場合を除いて、基本的に電子書籍の本を買う事にした。リーダーは200g程でやや重いが、100冊分の本を片手で持っていると思えば、余り気にならない。CDの次は間違いなく書籍の電子化が加速される事は間違いが無い。新聞や雑誌等でも電子版が売られているが、紙も配送も必要ないのに紙とほぼ同じ値段がついているので半値に下がるまでは急速な普及はないと考えている。これからの「蔵書」は本棚ではなく電子書籍リーダーやクラウド上のDBに持つ事になり、見栄えの良さを誇ったり、読みもしない本を「飾る」と言う事も「過去の遺物」になる日が近い。(2013/01/21)

買い物の方法は確かに変化していると思います。先月大型テレビを購入しましたが、量販店では安くしてもらって24万でしたがネットでは16万で売っていたのでそちらで買いました。親はネットでの買い物に抵抗があるようでしたが特に問題ありませんでした。購入品が届いた後は親もネットでも大丈夫なのねと言っています。若い世代はネットショピングに抵抗ないでしょうし年配の人も一回買い物すれば抵抗も無くなるのではないでしょうか(2013/01/21)

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三品 和広 神戸大学教授