• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

力のない者は危機に陥った人を助けられない

ただ時間を共有するしかない

2013年1月25日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ご相談

問い:会社関係者の冠婚葬祭、いったいどこまで参加すべきか毎回悩みます。(40代女性)

 遙から

 最近、死者の弔い方について自問自答することが多い。それくらいこの冬は、ご高齢から働き盛りに至るまでの同業者の方々の葬儀に幾度も出向いた。

 同業者の親の葬儀ではない。同業者本人の葬儀だ。

皆、年を取る。私もまた

 なんとかお通夜だけでも、という参列の仕方から、じっくり出棺を見送るまで、という名残惜しい別れがあったり。

 余談だが、冠婚葬祭などで久しぶりに歳月を経て出会う顔ぶれには、ある種の高揚を覚える。定年を機にいっせいに現場から姿を消す企業人などがまさしくその例だ。私が新人の頃には、部長や局長、取締役などの役職についていた人がそこに揃う。当時、テレビ局のロビーを闊歩していた面々だ。

 「頼むよ」と私の肩をバンと叩いた、そんな、自己アイデンティティーと組織が一体化した時代の男たち。

 彼らは皆、それぞれに、ちゃんとした後期高齢者となってそこにいる。

 焼香の列に並ぶ間、声をかけてみる。

 「お久しぶりです」

 返ってくる返事に、ちょっとした驚きと、哀愁と、寂寞感、同時に矛盾した感情だが、微笑ましさが私をおそう。

 「はぁ?僕最近、耳が遠くなってなぁ」

 またある方からは私のほうに声をかけてくださった。

 「君、最近も絶好調やないかぁ!」

…細々とテレビに出続けているだけの私をそう本気で絶賛する。目をまんまるに開け、場にふさわしくない大声で絶賛するから、それもまた上記と同様の感情におそわれる。

 皆、年を取る。どれほど組織の長を務めた人格者でも、年を取る。私もまた。

 そんなことを思いつつ、同世代で、ガン末期の友人を観劇に誘った。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

一覧

「力のない者は危機に陥った人を助けられない」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面倒くさいことを愚直に続ける努力こそが、 他社との差別化につながる。

羽鳥 由宇介 IDOM社長