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政策迷走で膨らむ貿易赤字

2013年2月5日(火)

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2012年の日本の貿易収支は過去最大となる6兆9273億円の赤字となった。原発停止による火力発電用燃料の輸入増が大きな要因だった。政府のエネルギー政策の迷走は「アベノミクス」のアキレス腱になりかねない。

 「またメジャーに足元を見られる」

 昨年末、原子力規制委員会は東北電力・東通原子力発電所(青森県)の敷地内に活断層があると指摘し、同原発の早期の再稼働は困難となった。この話を知った大手商社の天然ガス担当者は思わず嘆息を漏らした。

 日本の貿易赤字が膨らみ続けている。1月24日に発表された2012年の貿易収支は、過去最大となる6兆9273億円の赤字となった。

 背景には、中国や欧州連合(EU)への輸出落ち込みに加え、原発の停止に伴う火力発電向け燃料価格の高止まりがある。主力燃料であるLNG(液化天然ガス)の2012年の輸入額は6兆円超と前年から25.4%増えた。足元の円高是正によってLNGの調達環境は一段の悪化をたどっている。

 エネルギーコストの高止まりは製造業の海外移転も促す。日本経済研究センターの試算では、今後も海外生産シフトや燃料輸入の増加傾向などが続けば、2020年頃に経常収支も赤字に転落する公算が大きい。国債消化は海外の資金に頼らざるを得なくなり、財政は危機的状況を迎えることになる。

 こうした事態を回避するには、通商政策などによる競争環境の整備に加え、電力供給不安の解決が急務だ。

 ガス業界に詳しいエネルギーアナリストの石井彰氏は、「日本の最大の弱みは交渉カードを持たないこと」と指摘する。中東や東南アジア産の在来型ガスへの依存度が高く、小口発注が多い日本の現在の調達形態では、契約時に十分な交渉力が発揮されない。

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「政策迷走で膨らむ貿易赤字」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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