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太陽光パネルを身にまとった建物の正体とは

太陽電池と燃料電池でほぼ電力の自給自足を実現

2013年2月8日(金)

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 「サッカー選手が個々に能力を高めただけではワールドカップで勝利することはできない。勝利するためには、適材適所とチームワークが不可欠だ。同じことがエネルギーシステムにも言える」

 こう語るのは、東京工業大学大学院理工学研究科化学専攻の伊原学准教授だ。2012年2月に完成したグリーンヒルズ1号館「環境エネルギーイノベーション棟」の建設プロジェクトのリーダーを務めた。

研究棟の屋上、南面、西面のすべての壁面を覆い尽くす4570枚の太陽光パネル

 同研究棟の建設プロジェクトが発足したのは2009年1月のこと。文部科学省と国土交通省が推進している学校施設の創エネ・省エネを目的とする「学校ゼロエネルギー化に向けて」プロジェクトに応募し採択されたのが、そもそもの始まりだ。そして、昨年2月の完成以来、国内はもとより欧米から中東、アジアに至るまで、まさに世界中から視察者がひっきりなしに訪れている。

 視察が後を絶たない理由は、二酸化炭素排出量を既存の東工大の研究棟に比べて60%以上削減し、しかも、棟内で消費する電力をほぼ自給自足できるエネルギーシステムを持っている点にある。研究開発用のクリーンルームなど多くの電力を必要とする設備を備える研究棟でありながらである。実際、どのようにして実現しているのか――。それを自分の目と耳で確かめようというわけだ。

常識外れの設置方法

環境エネルギーイノベーション棟の西面。さまざまな種類の太陽光パネルが使われているのがわかる

 環境エネルギーイノベーション棟を訪れた誰もがまず圧倒されるのが、研究棟の屋上、南面、西面のすべての壁面を覆い尽くす太陽光パネルだ。その数、実に4570枚。総発電容量は約650kWだ。

 しかもよく見ると、さまざまな種類の太陽光パネルが使われているのが分かる。単結晶シリコンから多結晶シリコン、薄膜シリコン、アモルファス/結晶シリコン、CIGS薄膜、有機薄膜まで、発電効率や形状、強度(風荷重)などそれぞれの特性に合わせて最適な場所に設置しているのだ。国立大学という中立な立場で、各太陽光パネルの性能をできる限り、正当かつ冷静に評価したいと考えた。そのため、実用化されているものに関してはすべて、市販されているものがそのまま使われている。

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「太陽光パネルを身にまとった建物の正体とは」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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