• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

トヨタ、EVの轍は踏まぬ

  • 伊藤 正倫

バックナンバー

2013年2月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

トヨタが、独BMWと燃料電池車の共同開発で正式合意した。量産前の技術をあえて供与し、ライバルを自陣営に引き込む。技術優位に慢心せず、未来の覇権を握る深謀遠慮が生きるか。

 「今回の合意は自動車産業が現在抱える問題に真正面から取り組み、クルマの未来を約束するものだ」

 1月24日、独BMWと開発業務での提携で合意したトヨタ自動車の内山田竹志・副会長は満足げだった。

 共同開発するのは(1)燃料電池車の基盤技術となる燃料電池システム(2)スポーツカー(3)車体の軽量化技術(4)現在主流のリチウムイオン電池を性能面で上回る蓄電池──の4つ。特に燃料電池システムは、ガソリン車に代わる次世代車の有力な基幹技術と目され、開発競争が熾烈な分野だ。「今後は長期間にわたり、互いに技術を開示しながら共同開発を進める」(内山田副会長)。

 高級車主体の欧州メーカーBMWと、大衆車までフルラインで揃えてアジアに強いトヨタ。販売面では比較的競合が少ない組み合わせで、手の内を見せやすいが、必ずしも“ギブ・アンド・テーク”ではないようだ。トヨタ関係者は「(提携の目玉である)燃料電池システムでは、ほとんどがトヨタからの技術供与になるだろう」と明かす。

 燃料電池車では、水素と酸素の化学反応で発生させた電気でモーターを回す。排出するのは水のみだ。トヨタは1992年から開発を本格化させており、発電部分となる燃料電池や高圧水素タンクなどの内製化に成功。課題だったコスト低減や小型・軽量化も進み、初の量産車を2015年にも、500万円前後で発売する目標で準備しているもようだ。

 米ゼネラル・モーターズやホンダなども燃料電池車を開発中だが、EV(電気自動車)には目もくれずに燃料電池車に邁進してきたトヨタが技術面で優位との見方がある。リチウムイオン電池を搭載したEVの航続距離が現状では200km前後なのに対し、トヨタ開発陣には500km超とガソリン車並みの航続距離が出ないと、次世代車にはなり得ないとの一貫した考えがある。航続距離が800kmに及ぶ燃料電池車は次世代車の資格が十分と言える。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏