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日本の救難飛行艇をインドに輸出しよう!

日印連携の具体策を考える

2013年2月13日(水)

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 本稿は、1月11日に書いた「インドの台頭で日本の安全保障が変わる!」の続編である。前回は、インドの台頭が日本に資することを指摘し、日印連携を進めるべきだと書いた。では、具体的にはどのような日印連携が考えられるだろうか。昨今、日本の安全保障問題はすべて海にかかわる。そこで、本稿はインド海軍について分析し、日印連携の糸口を示そうと思う。

インド海軍が南シナ海にやってくる?!

 2012年の重大ニュースと聞いて、何を思い出すだろうか。あまり報道されていないニュースの中にも重大なニュースがある。2012年12月のインド海軍参謀長の発言はその1つだ。南シナ海でインドの国益が脅かされたら、インド海軍の艦艇を派遣する用意があると語った。中国を念頭に置いたものだ。

 このニュースがいまひとつ注目されなかった理由の1つに、現在のインド海軍の規模が小さいことがある。航空母艦を1隻保有するとはいえ、駆逐艦・フリゲート艦が21隻、潜水艦15隻(うち1隻が原子力潜水艦)という陣容である。日本の海上自衛隊――ヘリコプター用航空母艦2隻、駆逐艦・フリゲート艦など46隻、潜水艦18隻――に比べて小さい。インド海軍が南シナ海に展開してもたいしたことはないのでは、と考えてしまう。

 しかし、インド海軍は、毎年5隻のペースで艦艇を増やしつつある。現在、45隻を同時に建造している。国防省は、さらに50隻を追加する検討を進めている。あまりにたくさん船を造るので、乗員が不足するとの指摘もある。しかも、新しく造る船はより大きくなっている。大きな船は小さな船よりもたくさん物資を積めるから、より遠洋に、活動範囲を広げることができる(図1)。

 つまり、インド海軍を南シナ海に派遣するという海軍参謀長の発言は、今は大きな影響はないが、近い将来大きな影響を及ぼす発言なのである。

図1:インド海軍の艦数推移
※満載排水量3000トン以上の駆逐艦、フリゲート艦などの数。増強の速度がだんだん上がっているのがわかる

コメント3件コメント/レビュー

趣旨の通り、中国の拡大政策が変わらない限り、印との協力関係は深めるべきでしょう。いわゆる、遠交近交ですね。言い換えれば、強大な中国に対する合従策とも言えます。現在、韓国は中国寄りへシフトしつつありますから、差し詰め連衡策を取ったという事でしょうか。今、日本の行く末を決める大変な岐路にあると感じます。政府関係者には、数十年先を見据えた外交を期待したいですね。(2013/02/13)

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「日本の救難飛行艇をインドに輸出しよう!」の著者

長尾 賢

長尾 賢(ながお・さとる)

未来工学研究所研究員

2001年、学習院大卒。自衛隊、外務省勤務後、学習院大学大学院でインドの軍事戦略を研究、博士取得。現在、未来工学研究所研究員と日本戦略研究フォーラムの研究員、学習院大学東洋文化研究所客員研究員。専門は安全保障、インド。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

趣旨の通り、中国の拡大政策が変わらない限り、印との協力関係は深めるべきでしょう。いわゆる、遠交近交ですね。言い換えれば、強大な中国に対する合従策とも言えます。現在、韓国は中国寄りへシフトしつつありますから、差し詰め連衡策を取ったという事でしょうか。今、日本の行く末を決める大変な岐路にあると感じます。政府関係者には、数十年先を見据えた外交を期待したいですね。(2013/02/13)

インドは北方の対支国境地帯でのインフラ整備(道路・鉄道網整備)を怠った付けで、シナに大きく水をあけられてしまった。海洋権益に目を向けるのは正しい戦略だが、陸上にも目を向けてほしい。(2013/02/13)

確かに「US-2の性能は世界一ィィィィ!」だと思う。分類すれば兵器でもない。でも自衛隊で使用している日本オリジナルの航空機を輸出となると、中共や半島(特に南半分)が邪魔しようとネガキャンを展開してくるでしょうね。(2013/02/13)

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三品 和広 神戸大学教授