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減速アップルと「強すぎる」サムスンを分けたもの

IDCジャパンの木村融人・シニアマーケットアナリストに聞く

2013年2月14日(木)

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 スマートフォン市場で、快走を続けてきた米アップルの勢いが減速している。世界首位の韓国サムスン電子や、ソニーなど3番手集団の勢力図は今後どう変わるのか。調査会社IDCジャパンのシニアマーケットアナリスト、木村融人氏は、アップルとサムスンの違いは商品戦略にあり、サムスンの勢いはしばらく続くと指摘。低価格品で攻勢をかける中国メーカーが一気に存在感を増す可能性も予測した。

スマートフォン市場の現状は。

木村:年間に億単位の端末を販売するアップルとサムスンの2強体制という構図は変わりませんが、足元ではサムスンが徐々に水をあけ始めています。3番手集団を構成する米モトローラやソニー、韓国LG電子、カナダのブラックベリーなどは、今のところ苦戦気味です。

 成長市場である中国では、販売数量の多いボリュームゾーンが、3万円や4万円する高級端末から、スマホと従来の携帯電話の中間のような廉価な端末に移ってきています。そこにファーウェイ(華為技術)やZTE(中興通訊)といった地場の中国メーカーが、安さだけでなく徐々に性能を高めた商品を出してシェアを伸ばしています。スマホ市場は全体として混戦の傾向が強まっていると思います。

木村 融人氏
木村 融人氏

アップルは「iPhone 5」の低迷が伝えられています。

木村:決してiPhone 5が全く売れていないとか、生産が極端に減っているということではないでしょう。しかし、事前の期待値が大きかった分、販売を伸ばし切れず見込み違いを招いたのだと思います。従来のように販売が大きく上乗せされないことが、現在のアップルの苦しさなのです。液晶パネルを中心とする部品メーカーの減産が話題になっていますが、もともと液晶パネルは早めに出荷する傾向があります。大規模な出荷を終えたところにアップルからのキャンセルが入るなど、振れ幅が大きく、混乱しているというのが実情ではないでしょうか。

ハイエンド特化戦略に陰り

iPhone 5の具体的な販売状況をどう分析していますか。

木村:当社の分析では、2012年10~12月期のiPhone 5の出荷台数は3000万台強で、投入当初の計画とは1000万台以上の下方かい離があったとみています。前作の「iPhone 4S」とは発売時期が異なるため単純な比較できませんが、少なくともiPhone 4Sを大きく超えるペースでiPhone 5が売れているという状況ではありません。

 iPhone 5は昨年9月の発売当初、液晶パネルに一時的な生産の問題があり、計画を絞らざるを得なかったようです。しかし、10~11月に部品がしっかり調達できるようになると、今度は販売が想定より伸びないという状況になりました。部品メーカーも対応が難しかったのではないでしょうか。

 iPhone 5の代わりにiPhone 4や4Sが売れれば部品メーカーとしては問題ないという見方もありますが、やはり最新作が勢いを欠いていると次期製品も不安視されてしまいます。部品各社はアップルへの依存度が高いので、懸念材料なのは事実です。

コメント1件コメント/レビュー

OSの脆弱性がある限り、Androidスマートフォンを使うつもりはありません。一層Appleに頑張って欲しいですね。(2013/02/14)

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「減速アップルと「強すぎる」サムスンを分けたもの」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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OSの脆弱性がある限り、Androidスマートフォンを使うつもりはありません。一層Appleに頑張って欲しいですね。(2013/02/14)

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