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いよいよ日米首脳会談、気乗りしないオバマ大統領に何を訴える?

TPP交渉参加は“お土産”にならない

2013年2月15日(金)

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今月下旬に日米首脳会談が開かれる。日中間の問題に巻き込まれたくないオバマ大統領は気乗り薄だ。安倍首相はそんなオバマ大統領に何を求めるのか? その代わりに何を約束するのか? 日米関係の専門家、川上高司・拓大教授に聞いた。(聞き手=森 永輔)

今月下旬に日米首脳会談が開かれ、安倍晋三首相とオバマ大統領が会談します。今回の会談のポイントは何でしょう?

川上:最も大きなテーマは日米同盟の強化です。台頭する中国に対して、共同してどのように対処するのか。この中で、日本はどこまで分担するのか、米国に何を求めるのか、を具体的に議論することになるでしょう。

川上 高司(かわかみ・たかし)氏
拓殖大学教授
1955年熊本県生まれ。拓殖大学教授。
大阪大学博士(国際公共政策)。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授などを経て現職。この間、ジョージタウン大学大学院留学。
(写真:大槻純一、以下同)

 ここで理解しておく必要があるのは、中国に対する姿勢において、日米間に違いがあることです。米国は、尖閣諸島を巡る日中間の問題に巻き込まれたくない(関連記事:「オバマの外交:「捨てられる」恐怖と「巻き込まれる」恐怖」)。第2期オバマ政権の最優先政策は米国再生――人種と格差による分裂を避け経済を再生する――と財政赤字の克服、すなわち内政です。

 外交に限ってみても、日本の優先順位は高くありません。それは第2期政権が始まった後のオバマ大統領の訪問先を見れば明らかです。最初の訪問国はタイ。そしてミャンマー、カンボジアを訪れました。次に予定している訪問先はイスラエルです。

中国と、その親しい国との間に楔(くさび)を打ち込むことが優先というわけですね。

川上:オバマ大統領は本音では、今回の日米会談をやりたくないのではないでしょうか。だけど、中国をヘッジする必要はあるので、日本の要請を聞いておく、というスタンスだと思います。

 一方、日本は中国との問題に米国をいっそう関与させたい。今回の首脳会談は、その“陳情”と言えるでしょう。

 日米同盟以外のテーマは、米国に関与を求めるに当たっての“お土産”ですね。対テロ戦争での連携強化、防衛装備品の大規模購入、ハーグ条約への加盟、オバマ大統領の国賓としての来日招請などが議題に上ると思います。

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加と普天間基地の移転問題はどうですか?

川上:TPPは、日本側の議論がまとまっていないので、議題にすることができるかどうか微妙なところです。また、米国の政策の中で、TPPの優先順位はそれほど高くない。米国から見れば「日本は交渉に参加して当たり前」なので、参加を表明してもお土産にならないかもしれません。普天間基地の移転問題も同様です。米国にとっては、移設ができなくても、普天間基地を継続使用すればいいだけのことです。

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「いよいよ日米首脳会談、気乗りしないオバマ大統領に何を訴える?」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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