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ソニー、教訓が生んだ「PS4」

2013年3月4日(月)

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ソニーが家庭用ゲーム機「プレイステーション4」を発表した。過去の教訓を糧にした自己否定とも呼べる意思を込めている。ソフト重視に舵を切った戦略は、ソニーを救う起爆剤となるか。

 日本時間の2月21日、ソニーは米ニューヨークで据え置き型ゲーム機の新製品「プレイステーション(PS)4」を年末に発売すると発表した。最大の特徴は、利用者同士の交流機能にある。

 プレー中の動画をボタン1つでSNS「フェイスブック」に投稿したり、インターネットを通じ配信したりできる。また、無線通信機能によってPS4のソフトを携帯型ゲーム機「PSヴィータ(Vita)」でプレーできるうえ、専用ソフトを使えば米アップルの「iPhone」を含めたスマートフォン(スマホ)やタブレットを、補助画面として使用できる。

 ゲーム事業を統括するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のアンドリュー・ハウス社長は「ユーザーがどこにいても楽しんでもらえる『最高の遊び場』へと進化させる」と、PS4の機能をアピールした。

 だが、PS4の発表内容を確認した日本では、ソニー株が前日に比べ1.8%下落した。SMBC日興証券の白石幸毅シニアアナリストは「PS4の新機能は、幅広い消費者を取り込むにはハードルが高すぎる」と指摘する。ネット接続なしには「売り」とする機能を使えないとなれば、顧客はどうしても限定される。まだ、外観や価格などを公表していないが、ゲームをスマホで楽しむ消費者が増える中、株式市場はPS4の先行きを「苦戦」と見たようだ。

心臓部を明け渡す

 現時点で評判がそれほど芳しくないPS4だが、実は隠れた狙いがある。ゲーム事業における成功の方程式を、ソニーはあえて破壊しようとしている。

 1つは心臓部であるプロセッサーの変更だ。PS3は米IBMや東芝と共同開発した半導体「セル」を搭載した。当時としては圧倒的な高性能が評判となるが、ゲームソフト開発の難易度が上がり、開発費が数十億円かかることも珍しくなかった。開発も長期化し、ソフトの商品展開が遅くなった。

 PS4では、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)からパソコンと同じ技術のプロセッサーを調達する方針に転換した。「ソフト開発が簡単になり、中小メーカーの参入ハードルが下がる」(ゲーム開発者)。PS4ではより迅速に、幅広い種類のソフトを投入できるはずだ。

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「ソニー、教訓が生んだ「PS4」」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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