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違法?合法?音楽配信「グルーヴシャーク」創業者に直撃!

日本にもじわり浸透、“グレー”な聞き放題サービスの実態

2013年3月18日(月)

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 1000万曲以上のコレクションの中から、好きな曲を好きなだけ聞けるストリーミング型音楽配信サービスが欧米で急速に普及し始めている。その筆頭が英スポティファイ(Spotify)や仏ディーザー(Deezer)などだが、もう1つ、多くの若者の間で浸透しているサービスがある。2008年のサービス開始からわずか3年で月間3000万人を超える利用者を集めた、米グルーヴシャーク(Grooveshark)だ。

「グルーヴシャーク」のウェブサイト

 音楽をパソコンやスマートフォンにダウンロードしない、ストリーミング配信であることはスポティファイなどと変わらない。だが、決定的に異なる点がある。それは、利用者が音楽をアップロードし、その音楽を誰もがストリーミングで聞けるようにしている点だ。利用者がビデオをアップロードする米ユーチューブ(YouTube)と似たような仕組みである。

 グルーヴシャークの利用者は、CDからコピーした音楽や、ほかの音楽配信サービスでダウンロードした音楽をグルーヴシャークにアップロードしている。一般的に考えれば、購入した音楽を私的利用の範囲を超えてインターネット上でシェアすることは、著作権の観点から“アウト”だろう。しかし、グルーヴシャークの創業者サム・タランティーノ氏は、同社のサービスは米国の「デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act=DMCA)」に従っており、合法だと主張する。

 DMCAでは、著作権者からコンテンツの削除要求があった場合に、そのコンテンツをサーバーから削除すれば、サービス提供者側は法的責任を問われないことになっている。新しいサービスや技術の発展を阻害しないための“免責条項”である。

ももクロZもAKBもアップロードされている

 しかし、音楽レーベルにとっては、それは見過ごせない大問題だ。当初、グルーヴシャークもユーチューブと同じ路線を歩んでいるように見えた。かつてユーチューブも、利用者がコンテンツをアップロードする行為が著作権侵害に当たると問題になった。だが、ユーチューブの影響力が拡大するに従って、音楽レーベルなど著作権者側はユーチューブをマーケティングに利用するようになり、現在はライセンス契約を結んでいる。

 グルーヴシャークも、いったんはEMIミュージック・パブリッシングとライセンス契約を結んだが、2012年1月、EMIは一転してグルーヴシャークを訴え、現在はソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナーミュージックグループ、ユニバーサルミュージックグループを含む4大音楽レーベルすべてから訴えられている。

 「グルーヴシャークは違法」との認識が広がったことで、利用者数はピーク時の約4割に相当する月間1200万人まで減少した。しかし、ここにきて、再び利用者が増え始めている。きっかけは、スマートフォンの普及だ。

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「違法?合法?音楽配信「グルーヴシャーク」創業者に直撃!」の著者

スカーレット

スカーレット(ろーら・すかーれっと)

ロンドン支局 記者

英シェフィールド大学で日本語を専攻。2010年に英国王立芸術大学(RCA)に進学し、日本のデザインと消費文化の研究に従事する。2012年から日経ビジネス・ロンドン支局記者

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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