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製造業、福島回帰のワケ

2013年3月11日(月)

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東日本大震災から丸2年。福島県に企業が少しずつ戻り始めた。手厚い補助金だけが目的ではない。産業集積や物流網を評価し、投資している。ただ、海外からの風評被害など依然障害も。復興へ向けた課題は多い。

 福島県郡山市中心部からクルマで20~30分の郡山西部第2工業団地。この地で計測器大手、アンリツの新工場建設が急ピッチで進んでいる。現在は建屋の鉄骨が組み上がったところで、今夏の操業開始を目指している。

 新工場は、7万平方メートルの敷地に30億円強を投資して建設する。これからも需要の伸びが期待されるスマートフォンの生産検査に使う装置部品を生産する計画だ。郡山市中心部にほど近い既存工場と合わせ、国内外の製造拠点におけるマザー工場と位置づける。

アンリツは郡山市に新工場を建設中。今夏の操業開始を目指す

 経営企画室の佐野道彦部長は、福島県内での工場立地について「会社にとって、とても重要な決断だった」と振り返る。2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴って東京電力・福島第1原子力発電所の事故が起き、多くの企業が福島県内での投資をやめたり、撤退したりした。それにもかかわらず、なぜ今、福島なのか。

 1つの理由は、福島県内に工場を新増設する企業に対して、最大で初期投資の4分の3を補助する制度の存在だ。県は経済産業省の補助制度を活用し「ふくしま産業復興企業立地補助金」を創設した。アンリツはこの制度を使い、新工場への30億円強の初期投資額のうち、14億~15億円を補助金として受け取る予定だ。

 この制度は、工場立地時の補助金としては、かつてないほど手厚いものだ。それでも、今後長期にわたって生産を続けていくことを考えると、「補助金の存在だけが投資に踏み切った理由ではない」(佐野部長)という。

産業集積、物流網は東北一

 アンリツは新工場の立地を選ぶに当たり、関東地方の県も含め、多くの地域を検討した。それでも、最終的に福島県に決めたのは、「納期の短縮が実現しやすい場所」だと考えたためだ。

 福島県は地の利の良さから、製造業が集積してきた歴史がある。アンリツも、部品を調達しやすく、顧客の企業へのアクセスも良い立地条件が、ほかの場所では替え難いと判断した。

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「製造業、福島回帰のワケ」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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