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「○○買い」から見える現代の消費行動

衝動買いから、指名買いまで

2013年3月19日(火)

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 筆者が音楽をむさぼるように聞いていた大学生(1980年代の末期)時代は、レコードからCDへの移行が一段落した頃でした。その移行にともなって、レコードショップで試聴機と呼ばれる機械を少しずつ目にするようになりました。機械の中には発売中のCDが入っており、客が自由に曲を視聴できるようになったのです。当時、客としてショップを訪れた筆者は、店じゅうの試聴機を聞いて回って楽しんだものでした。それがいまやネットで大量の音源を試聴できるようになったのですから、時代は随分変わったものです。

 さて、そんな試聴機時代の音楽ファンは、ある一つの大きな問題を抱えていました。お店が試聴機に収納してくれなかったCDをどう評価するのか、という問題です。当然のことながらそれらのCDについては、実際の音を確認しないまま購入するかどうかを判断しなければなりません。

 そんな時によく使ったのが「ジャケ買い」というやり方。古くはレコード時代にも存在した購入方法です。ざっくり説明すると、CDのジャケット(絵や写真など)が自分の好みであるかどうかを、買うかどうかの基準にするやり方でした。筆者はこの方法で随分ハズレをつかまされた記憶があります。しかしながら、意外な出会いに喜んだ経験も持っています。

 ジャケ買いの良し悪しはともかく。消費行動の分野では、時代の変化に応じて新しい「○○買い」が次々と登場しているようです。2000年代の初めに登場した「大人買い」や、小売業の専門用語で登場する「ついで買い」などの語彙が好例でしょう。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、「○○買い」という言葉を軸に「現代の消費行動」について分析してみたいと思います。なお今回、対象とする○○買いは、消費分野に限定します。例えば青田買い(労働市場の専門用語)やドル買い(金融用語)などは対象外とします。

広辞苑にはどんな「○○買い」が載っているか

 今昔を比較するためには基準が必要です。本稿ではその基準として「広辞苑」(岩波書店)の第六版(2008年)を使用します。つまり広辞苑に載っている語彙を「昔」、載っていない言葉「今」と仮定します。

 広辞苑で○○買いを検索(「買い」で後方一致検索)すると実に47語もの語彙を見付けることができます。ただし、このうち、消費に直接関連する言葉は14語でした(注「女郎買い」や「人買い」など性風俗や人身売買に関連する語彙を除いた)。

 さて広辞苑が掲載する○○買いを観察すると、そのカテゴリーが大きく2つに分かれることが分かりました。第1は、どのような判断基準で購入に至るのかを表す言葉。第2は、どのような方法で購入するのかを表す言葉です。これらを本稿では「判断基準系」「方法系」と呼ぶことにしましょう。判断基準系と方法系の双方の側面を持つ言葉もありますが、本稿ではどちらかに分類することにします。

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「「○○買い」から見える現代の消費行動」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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