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取締役候補に「青天の霹靂」

西武HDvsサーベラス

2013年3月25日(月)

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西武ホールディングスの筆頭株主サーベラスがTOBに踏み切った。株式の売り出し価格を巡って生まれた両者の溝は深まるばかり。元金融庁長官の突然の登場に、後藤高志・西武HD社長は何を思うのか。

 「腰を抜かすほど驚いていた」

 西武ホールディングス(HD)の筆頭株主である米系投資会社サーベラスが踏み切った西武HDへのTOB(株式公開買い付け)。発表の数日前にこの事実を知らされた西武HDの後藤高志社長の様子を、関係者はこう明かす。

 西武HD株の32.42%を握るサーベラスは3月11日、TOBを実施すると発表した。株式の保有比率を最大36.44%まで高めると同時に、6月の株主総会で3人の取締役を推薦する意向を表明した。後藤社長が驚いたのは、TOB自体よりも、取締役候補の中に思わぬ人物の名前を発見したからだ。

ライオンズの売却も提案

 筆頭株主だったコクドの保有株式を少なく見せかけた有価証券報告書の虚偽記載により、西武鉄道が上場廃止となったのは2004年のことだ。その後、信用不安が広がり経営危機に瀕した西武グループに、サーベラスは1000億円超を投じて筆頭株主となった。

 両者は当初こそ二人三脚で企業再建を進めてきた。しかし、西武HDの上場を巡って、関係が悪化。その原因の1つが、上場時の売り出し価格と見られている。「売り出し価格の算定過程が不透明で、不当に低く設定される危険性がある」。サーベラスは昨年、西武HDにこのような懸念を何度も投げかけたもようだ。しかし、西武HDから納得できる回答が得られなかった。

 西武HDは筆頭株主であるサーベラスと業務提携している。だが特定の株主に有利な提携がある場合、企業は株式上場の本申請前にそれを解消しなければならない。そこで西武HDはサーベラスに資本業務提携の解消を打診。それにサーベラスが反発し、TOBにまで発展する事態となっている。

 企業価値を高めるため、サーベラスは西武鉄道の不採算路線の廃止や、プロ野球の埼玉西武ライオンズの売却などの検討を提案したとされる。だが、こうした提案は、西武HDが打ち出している経営方針と食い違っている。

 例えば、サーベラスが路線廃止の候補に挙げた西武秩父線。西武HDは「秩父の魅力を伝えることで、利用率を高める」狙いで、3月からテレビCMを放映し始めたばかりだ。西武池袋線が東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線と相互直通運転を始めた3月16日には、ダイヤを改正し、西武球場前駅と元町・中華街駅を結ぶ電車を走らせて球団の価値向上に力を注いでいる。

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「取締役候補に「青天の霹靂」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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