• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「西武HDのガバナンスには問題がある」

米投資ファンドが取締役に推す五味廣文・元金融庁長官に聞く

2013年3月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 3月12日、西武ホールディングスの筆頭株主である米投資ファンド、サーベラスが、西武HDへのTOB(株式公開買い付け)に踏み切った。株式保有比率を現在の32%超から最大36.4%まで高めるほか、コーポレートガバナンス(企業統治)強化のために、6月の株主総会では3人の取締役を推薦する意向を表明した。

 サーベラスが仕掛けた突然のTOBに対し、西武HDは3月14日、「上場に向けたガバナンス推進有識者会議」を設置。会議のメンバーである富士フイルムホールディングスの古森重隆会長や東海旅客鉄道の葛西敬之会長、東日本旅客鉄道の清野智会長などは3月19日に会合を開いた。同会議を受けて、富士フイルムの古森会長は「サーベラスのTOBに反対すべきとの意見で一致した」と説明した。3月26日は、西武HDが今回のTOBに対して意見表明する期限となっている。

 これまで、二人三脚で経営再建の道のりを歩んできたはずの西武HDとその筆頭株主のサーベラス。なぜ上場を目前にして、事態がこじれたのか。サーベラス側が推す取締役候補の1人で、元金融庁長官の五味廣文氏がインタビューに応じた。
(聞き手は日野なおみ、インタビューは3月15日に行った)

サーベラスから連絡が来たのはいつごろでしたか。

五味氏:サーベラスから話が来たのは今年に入ってからです。サーベラス側が推す取締役の候補として、名前を出したいというお話でした。

「サーベラスと意思疎通が図れない状態に」

その際、サーベラス側はどのような説明をしていましたか。

五味氏:サーベラスは今のところ発表文しか出していません。ただ、私は発表文よりももう少し深い部分で理解をしました。

 彼らは西武側のコーポレートガバナンスに大きな問題意識を持っていました。西武HDの経営陣と、筆頭株主であるサーベラスの間で、意思疎通が十分図れない状態になっているということでした。そうした中で、事業再生の最後の部分である「再上場」が膠着して、動かなくなっている。

五味 廣文(ごみ・ひろふみ)氏
元金融庁長官。1949年生まれ。1972年大蔵省入省。金融監督庁検査部長や金融庁証券取引等監視委員会事務局長などを経て、2001年に金融庁検査局長、2002年に金融庁監督局長。2004年から2007年まで金融庁長官を務める。2007年10月から西村あさひ法律事務所顧問、2009年からはプライスウォーターハウスクーパース総合研究所理事長を務めた(写真:都築 雅人)

 私はこの根源には、西武HD側のコーポレートガバナンスの弱さがあると感じています。打開するには、西武HDのコーポレートガバナンスを強化する必要がある。それが、早期の上場にもつながるし、企業の価値向上にもつながると感じました。サーベラス側からは、発表文以上に踏み込んだ説明がありました。それを聞いて、私自身が身の振り方を考えた次第です。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「「西武HDのガバナンスには問題がある」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本音と建前が違うことが問題の温床になっている。

川野 幸夫 ヤオコー会長