日本コカ・コーラが全国の料飲店60万店への営業に乗り出す。自社商品を使った、カクテルなどメニュー180種類を用意。専任部隊で「ビール離れ・ノンアル志向」の消費者を取り込む。
福岡市の繁華街・天神にあるレストラン「バルマル・エスパーニャ」。島尻健店長は「幅広い層の方が注文します。うちの一番人気です」と話しながら、スペイン発祥のカクテル「カリモーチョ」を作った。赤ワインをコカ・コーラと1対1の比率で割るだけの単純なレシピだ。ワインの銘柄は問わないが、割り材はコカ・コーラ製品でないとカリモーチョとは呼ばないという。

日本コカ・コーラは、こうしたカクテルを提案しつつ、居酒屋やバーなど料飲店市場への攻勢を強めている。昨年だけで約1万2000店舗と新たに取引を始めた。新販路開拓の“方程式”作りに協力したのは、東京コカ・コーラボトリングと、福岡に本社を置くコカ・コーラウエストのボトラー2社。今年はほかのボトラーとも協力して、取引先をさらに2万店増やすつもりだ。

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