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印中国境へ交通インフラを造ろう!

2013年4月16日(火)

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 2013年、インドから続々と首脳が訪日している。すでに外相、財務相が来日。5月にはマンモハン・シン首相も来る予定だ。日本の首脳も続々訪印する予定であり、安倍晋三首相が訪印する可能性もある。日印連携を考えるうえで注目の年である。

 今年1月、「インドの台頭で日本の安全保障が変わる!」の中で、中国に対抗するためには、日本とインドが連携するべきだと書いた。ではどう連携するべきか。具体策が求められる。本稿は、印中国境のインフラ建設に注目する。

 現在、印中国境(実効支配線を含む)は一見したところ平穏に見える。2012年以降、両国の関係が良いからだ。日中関係が良くない時、中国はインドと「仲良く」ふるまう。しかし、よく見ると逆の側面が見える。印中国境は不安だらけなのだ。

 まず、印中国境には領土問題があり、断続的に緊張が高まる。1962年には中国がインドを奇襲、インド軍は総崩れになった(印中戦争)。1967年にもナトゥラ事件、チョーラ事件と呼ばれる戦闘が起きた。1986~1987年にも中国軍の侵入があり、インドはファルコン作戦、チェッカーボード演習を行って威嚇した。現在でも中国軍がインド領に侵入する事件が報じられる。インド政府によると2010年に228回、2011年に213回、中国による国境侵犯があった。

 しかも、印中国境地帯では中国側の軍備増強が著しい。インドを対象にしているとみられる弾道ミサイルの配備、陸上・航空戦力の増強、空港・鉄道・道路などのインフラ整備が続いている。現状はインドに不利である。2009年にインド空軍の参謀長が指摘したところでは、インド空軍は中国空軍の3分の1程度の戦力しかもっていない。

 さらに、インドの急速な成長を考えると、インドの不安は募る。もしこのままインドが成長すると、いずれ中国に対抗できるライバルになる。インドが強くなる前に中国が潰しにかかるのではないか、インドは心配している。

 つまり印中国境は、インド側から見て不安だらけなのである。今の状況は、1962年に中国が攻めてきた時と同じ状況だ、と指摘するインドの専門家もいる。中国の急速な軍事力整備を前にして、インドは十分な対策をとっていないとの意見だ。このため、インドは2010年頃から、中国への対抗と見られる防衛力の大幅な増強を始めている。

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「印中国境へ交通インフラを造ろう!」の著者

長尾 賢

長尾 賢(ながお・さとる)

東京財団研究員

2001年、学習院大卒。自衛隊、外務省勤務後、学習院大学大学院でインドの軍事戦略を研究、博士取得。現在、東京財団と日本戦略研究フォーラムの研究員、学習院大学非常勤講師。専門は安全保障、インド

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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