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インド洋に展開し始めた中国海軍の原子力潜水艦

インド海軍はどう対応するか?

2013年5月24日(金)

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 日本と中国、インドによる外交合戦が活発になっている。5月4日には日本の麻生太郎副首相兼財務相がインドのデリーで、日印の協力関係に関する講演を行った。その中で以下の3点について明確な意思を述べている――1)日印はほとんど「同盟」関係になっている、2)海洋安全保障面で関係を強化する、3)武器輸出三原則を緩和し、かつ、集団的自衛権を行使できるようにして、関係を強化する、ことである。以前より深く踏み込んだ発言で日印関係の将来像を示したものと言える。

 5月9日には、インドのサルマン・クルシード外相が訪中した。20日には中国の李克強首相が訪印した。そして27日、インドのマンモハン・シン首相が訪日し、日印の安全保障協力を進めようとしている。天皇陛下の訪印も控えている。

インドに圧力をかける中国軍

 そんな折、インド国防省のあるレポートがリークされた。これによると、同省は2012年、中国海軍の原子力潜水艦が、インド洋で活発に活動し始めたことを警告している。その証拠として、中国海軍の原潜がインド洋周辺で、潜航中に22回の通信を行ったことを指摘した。中国海軍が領海外で行った通信は、2007年は6回、2008年には12回程度しかない。このうち何回かはインド洋周辺と考えられるが、その程度であった。インド洋周辺だけで、しかも2012年だけで22回というのは明らかな増加だ。中国海軍がインド洋においても情報収集目的のパトロールを開始したことを示している。

 インド洋には日本のシーレーンがある。日本は2001年以来、インド洋に護衛艦を派遣し続けてきた。現在でも海賊対策として続けており、11年以上になる。事実上、シーレーンをパトロールして努力してきたのだ。そのインド洋において中国軍の潜水艦が自由に活動するようでは困る。日本としては、インド海軍にもっと努力してもらいたいところだ。

 インドは中国の挑戦に決然と立ち向かうだろうか。インドと「同盟」しつつある日本は、インドの実力を見極めなくてはならない。今がまさに注目の時期である。本稿では、インド海軍の対中国戦略を検証する。

コメント3件コメント/レビュー

政治形態、宗教、文化等の違い、貧富の差、カースト制度の差別など問題も多い。でも、共通の敵(中国)を持つ味方として、日印同盟は不可欠な時代になってきている。(2013/05/24)

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「インド洋に展開し始めた中国海軍の原子力潜水艦」の著者

長尾 賢

長尾 賢(ながお・さとる)

未来工学研究所研究員

2001年、学習院大卒。自衛隊、外務省勤務後、学習院大学大学院でインドの軍事戦略を研究、博士取得。現在、未来工学研究所研究員と日本戦略研究フォーラムの研究員、学習院大学東洋文化研究所客員研究員。専門は安全保障、インド。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

政治形態、宗教、文化等の違い、貧富の差、カースト制度の差別など問題も多い。でも、共通の敵(中国)を持つ味方として、日印同盟は不可欠な時代になってきている。(2013/05/24)

日本のだれがやってもへたくそな外交と対抗手段のなさが嘆かれる。(2013/05/24)

インドは非同盟主義を改めるときがやってきた気がする。日本も集団的自衛権を肯定し,太平洋・インド洋板NATOを構築・参加して,中共の封じ込めを計ることが必要になるだろう。当然ながら,中共の属国(太平洋に直接面しない半島)は,不和の種にしかならないので排除することが望ましい。(2013/05/24)

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