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「さとり世代」の気持ち、私にもよくわかる

超ストレス社会をつくる共通のタイプ

2013年5月24日(金)

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 仕事でイライラすることが多く、対人関係にも疲れ、引きこもりたい気分です。(40代女性)

 遙から

 ストレスの多い社会になった、と、私も改めて感じる日々だ。昨今の「さとり世代」という、他者との関係構築に価値を見いださない世代を番組で放送した。他者とかかわるより一人でコンビニ飯食ってるほうが楽。そんな彼らが最近は間違っているようには思えない。他者とかかわる度感じるストレスはもはや尋常なレベルではない時代がきたのだろうか。

「私、グリーン車の座席が欲しいのよねぇ~」

 新幹線に飛び乗る。九州・東京間、新大阪で車掌たちはメンバー総入れ替えになる。出発時間を気にしつつ、車掌たちは業務を引き継ぎ、安全確認、発進と、その1分間は殺気立つほど慌ただしい。

 全身が主張する「今は声をかけないでくれ、1秒が惜しい、今すべきことに集中したいんだ」というオーラが私には分かりやすく見える。

 ところが、だ。

 そんな彼らに、人生をもうけっこう生きてきて、地球を股にかけて旅するのが好き系のご婦人(装いや雰囲気で私が勝手に判断した)が壁にもたれかかり首を壁にしなだれかけ、バカンス地での暇つぶしのような優雅さで、その車掌に満面の笑みで声をかける。

 「乗るなり、もうお仕事ぉ?」

 一瞬、全員が「は?」と硬直する、が、車掌はまずは黒のアタッシュケースを開け、書類を広げ、窓から身を乗り出しホームの安全確認に集中しようとする。その車掌の背中にさっきよりもっと大きな声をかける。

 「あらあら、忙しそうね、私あなたに用事があるのだけど今はそれどころじゃなぁ~い?」

 車掌は噴火しそうな勢いで、それでも丁寧に応対する。

 「何でしょうか」

 言いながら、婦人を一瞥後すぐ両手と目と耳は仕事に集中している。

 「私、〇〇で、%#$で、□□なんだけど、それでもって、&%#を、△□にして、それで、…つまり、グリーン車の座席が欲しいのよねぇ~」歌うようにしゃべりかける。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「「さとり世代」の気持ち、私にもよくわかる」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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