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イタリア発、コーヒーとピザで善意の連鎖

英国のスタバも始めた「保留」ムーブメントとは?

2013年5月27日(月)

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 ロンドンの中心部、カーナビー・ストリートに程近いスターバックスの店内に、「サスペンデッドコーヒー」と書かれた小さな看板が置いてある。聞き慣れない商品名だが、客がこれを注文しても、その場でそのコーヒーを飲めるわけでもなければ、見ることも手に取る事も出来ない。いったい、これは何なのか。

英国のカフェでもお目見えした「サスペンデッドコーヒー」。写真はスターバックスUKのPR用カップ

 サスペンデッドコーヒーは日本語で「保留コーヒー」と訳されている。実は、大昔にイタリアで始まった習慣で、ちょっとした小銭が余った客が、コーヒー代を払えない見知らぬ市民のために、1杯分を先払いしてそのコーヒーを店に「留めおく」仕組みのことだ。

 スターバックスUKの場合(フランチャイズ店は除く)は、客が保留コーヒー代2.15ポンド(約340円)を支払うと、1杯分のコーヒー豆とその代金の両方を慈善団体に寄付する独自の仕組みを導入しているが、本来はコーヒーが「保留」されていれば、「保留コーヒーをください」と注文すると誰でも1杯、コーヒーを飲めるわけだ。

フェイスブックでイタリアから世界に広がる

 英国では消費者が積極的にツイッタ―などを通じて、大手コーヒーチェーンに保留コーヒーの導入を求めていた。スターバックスUKがその反響の大きさを受けて、この試みを始めたのは4月下旬。最近、イタリアで復活した保留コーヒーの動きに触発されてのことだ。

 今、この保留コーヒーが、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じて急速に世界各国に広がっている。既に米国や英国、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、そして日本などで、保留コーヒーのフェイスブック・ページが立ち上がっている。

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「イタリア発、コーヒーとピザで善意の連鎖」の著者

伏見 香名子

伏見 香名子(ふしみ・かなこ)

フリーテレビディレクター(ロンドン在住)

フリーテレビディレクター(ロンドン在住)。東京出身、旧西ベルリン育ち。英国放送協会(BBC)東京支局プロデューサー、テレビ東京・ロンドン支局ディレクター兼レポーターなどを経て、2013年からフリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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