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女子が男子の“縄張り”へ~「女子ラーメン」「女子ジャズ」というコトバの深層にある変化

始まりは「オヤジギャル」だった

2013年6月4日(火)

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 筆者が「女子会」の存在に初めて気づいたのは、東京ウォーカーのウェブ版記事「男子禁制!秘密の花園『女子会』がブーム」(2008年12月24日)を読んだ時でした。女性だけで集まる飲み会が流行していることを伝えた記事です。流行の背景として、同記事は「関西の人気読者モデルが女性だけの飲み会を開いていたこと」や「米国のテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で女性同士の友情が注目されたこと」を指摘していました。

 やがて、女子会の概念は一般にも普及しました。例えば2010年の新語・流行語大賞は、トップテンの1つに女子会を選んでいます。

 ところで、女子会という言葉が流行した2010年ごろから、マーケティングの世界で「女子○○」という表現が流行し始めました。女子飲み、女子ラーメン、女子鍋、女子旅、女子登山、女子キャンプ、女子ジャズなどの表現を使用することで、女性需要を喚起するようになったのです。筆者はこれらの売り文句が単なる「押し付け」に終わらず、それなりに「女性からの支持」を得たと感じています。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、「女子○○という語形の需要喚起ワード」を取り上げてみたいと思います。そして女子○○の普及にどんな背景が存在するのか、筆者なりの仮説を述べたいと思います。

 なお本稿は「男子・女子シリーズ」の第3弾となります。第1弾の「違いが分かる?『○○女』と『○○女子』、『○○ガール』」、第2弾の「誰が『○○男子』を増やし続けているのか?」も、ぜひご参照ください。

略史~「女子力」が転換点~

 本題に入る前に、女子○○という表現の「略史」を紹介しましょう。その中で、本稿がテーマとする女子○○――すなわち、需要喚起ワードとしての女子○○――の概要についても説明します。

 そもそも、女子○○という表現は昔から存在しました。例えば「女子高」や「女子大」などの学校関連の言葉がありますし、「女子アナウンサー」や「女子大生」などの人称もあります。スポーツ分野では「女子サッカー」や「女子レスリング」などの言葉もあります。

 ところが1990年代の末期、新種の女子○○が登場しました。その言葉とは「女子力(じょしりょく)」のこと。現代用語の基礎知識・2007年版(自由国民社)の女子力の項目では「女性がきれいになりたいと願い、行動する力」と定義しています。初出は1990年代末期の女性誌でした。

 ちなみに2000年代(ゼロ年代)中期には「○○女子」という表現も流行しました(注:本稿のテーマである女子○○とは「順序」が逆)。女性誌を中心に「モテ女子」「カメラ女子」「文化系女子」「アラサー女子」「肉食女子」「大人女子」などの表現がよく登場するようになったのです。

 続いて、冒頭で紹介した「女子会」が登場しました。再度状況を説明すると、言葉の登場は2008年のこと。2010年には本格的な流行語となり、定着するに至ります。

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「女子が男子の“縄張り”へ~「女子ラーメン」「女子ジャズ」というコトバの深層にある変化」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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