• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

プラスチックよりも強い「透明な紙」が電子デバイスを変える

軽くて薄く、小さく折りたためる太陽電池を開発

2013年6月18日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 大阪大学・産業科学研究所の能木雅也准教授が開発した「透明な紙」には、プラスチックフィルムや薄板ガラスといった材料にはない優れた特性がある。能木准教授はこの特性を生かすべく、軽くて薄く、小さく折りたためる太陽電池を開発した。研究の最終目標は、この透明な紙に最先端電子部品を載せるプリンテッド・エレクトロニクス技術を確立し、軽くてしなやかな次世代の電子デバイスを創ることだ。

アラミド繊維に匹敵する高い「強度」

大阪大学・産業科学研究所・セルロースナノファイバー材料研究分野の能木雅也准教授と能木准教授が作製した「透明な紙」

 「これは一見フィルムのように見えるが、実は透明な紙。単に透明なだけで材質がチープなら『それは面白いね』で終わってしまうだろうが、この紙にはプラスチックフィルムや薄板ガラスといった材料にはない優れた特性がある」

 大阪大学・産業科学研究所の能木雅也准教授は、何の変哲もない1枚の透明なシートを見せながら、自慢げにこう語る。

 この透明な紙は、普通の不透明な紙の材料であるセルロース繊維を、従来の1000分の1の太さの直径15ナノメートル(ナノは10億分の1)にまで細かくした「セルロースナノファイバー」で出来ている。

 繊維の直径がナノメートルサイズのセルロースナノファイバーには、最強の合成繊維と言われ、防弾チョッキにも使われているアラミド繊維に匹敵する高い「強度」と、高純度な石英ガラスに匹敵するほど低い「熱膨張率」が備わっている。

 能木准教授は、このセルロースナノファイバーを使って透明な紙を作れば、「プリンテッド・エレクトロニクス」と呼ばれる最先端のエレクトロニクス分野に応用できるのではないかと考えた。例えば、小さく折りたたんで持ち運び、どこででも発電できる太陽電池などを実用化できる。

通常の紙と透明な紙(提供:能木准教授)

コメント0

「日本キラピカ大作戦」のバックナンバー

一覧

「プラスチックよりも強い「透明な紙」が電子デバイスを変える」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック