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スペインにあった「幸せな職場」

経済危機にも負けない大手スーパー「メルカドーナ」の秘密

2013年6月24日(月)

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 ユーロ圏は4月、過去最悪の失業率を更新した。その中、域内4位の経済大国、スペインの失業率は最悪のギリシャに次いで3割に迫る勢いだ。

 ところが、そのスペインで成長を続けている企業がある。失業率が25%を超えた昨年、4000人もの新規雇用を果たした大手スーパーチェーン「メルカドーナ」だ。2002年に9.4%だった市場シェアは19.2%にまで拡大している。

深刻な経済危機をものともせず成長を続ける、スペインの大手小売りチェーン「メルカドーナ」

   いったい、メルカドーナはなぜ強いのか。今年3月、テレビ取材のために本社のあるスペイン東部バレンシアに飛んだ。(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」3月28日放送 グローバルウォッチ「南欧スペイン深刻危機 しかし好調企業が存在した!」参照)

「幸せですか?」「もちろん、幸せです!」

 幹部候補生の研修会場に到着すると、驚いた。入口付近で軽食を取っていた20人ほどの社員全員が一斉にこちらに向き直り、誰に言われるでもなく、取材班1人ひとりに次々握手を求め、簡単だが丁寧な挨拶を始めたのだ。社員のきびきびとしたプロフェッショナルさには、同行した現地のスペイン人スタッフも度肝を抜かれていた。

 そこで、その場にいた31歳の男性幹部候補生に、こんな質問を投げかけてみた。

 「ここで働いていて、ハッピーですか?」

 すると、彼は「もちろんですよ!」と満面の笑顔で即答してきた。

満面の笑顔で「幸せです」と話す男性社員

 そこに垣間見えたのは、失業に怯え、将来に不安を抱えるスペイン市民の姿ではなく、会社の未来を担う自信と誠意に満ち溢れた社員の姿だった。

コメント5件コメント/レビュー

ワークシェアリングの先進国として取り上げられるオランダでは「正社員」=フルタイムではなく、「フルタイム」の正社員と「(午前中だけとか、週3日だけという)パートタイム」の正社員がいる。従業員の7割近くが女性というメルカドーナも、正社員といってもこのように従業員の事情に合わせた、フレキシブルな働き方を取り入れているのではないかと推察した。また幹部要員と店舗要員のような複線型人事システムをとることで人件費を抑制しているのかもしれないし、絶対水準は他社よりは高いとはいえ、賃金の年功性は抑えているのかもしれない。今回の記事だけでは、あたかも古き良き日本型人事システムをとっているかのようにとらえられるが、その実態はどうなのか、日本型とどこが違うのか、次回、雇用形態・勤務形態・査定・昇給の仕組み等についても報じていただければありがたい。(2013/06/24)

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「スペインにあった「幸せな職場」」の著者

伏見 香名子

伏見 香名子(ふしみ・かなこ)

フリーテレビディレクター(ロンドン在住)

フリーテレビディレクター(ロンドン在住)。東京出身、旧西ベルリン育ち。英国放送協会(BBC)東京支局プロデューサー、テレビ東京・ロンドン支局ディレクター兼レポーターなどを経て、2013年からフリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ワークシェアリングの先進国として取り上げられるオランダでは「正社員」=フルタイムではなく、「フルタイム」の正社員と「(午前中だけとか、週3日だけという)パートタイム」の正社員がいる。従業員の7割近くが女性というメルカドーナも、正社員といってもこのように従業員の事情に合わせた、フレキシブルな働き方を取り入れているのではないかと推察した。また幹部要員と店舗要員のような複線型人事システムをとることで人件費を抑制しているのかもしれないし、絶対水準は他社よりは高いとはいえ、賃金の年功性は抑えているのかもしれない。今回の記事だけでは、あたかも古き良き日本型人事システムをとっているかのようにとらえられるが、その実態はどうなのか、日本型とどこが違うのか、次回、雇用形態・勤務形態・査定・昇給の仕組み等についても報じていただければありがたい。(2013/06/24)

非正社員は人減らししやすいから、非正社員の多い企業の経営者は儲からなくなれば安直に人減らしで対応する。容易に解雇できないならすごく考えるだろう。非正社員の多い企業にはしっかりした経営者はいない、ということに思い至りました。(2013/06/24)

従業員は完全正社員という経営スタイルは日本のスーパー「オオゼキ」もそうだったと記憶している。オオゼキでは仕入れも社員が工夫して社員の責任で行うと聞いた。行ってみると流石に安く、パイナップルを買った。「パイナップルの葉の部分を落としますか?」と聞かれてお願いしたところ、きゃしゃな女性が手でちぎり取ったので驚いた。「ご自分でやってみますか?」と聞かれてやってみる。「えー?こんなに簡単にもぎりとれるのか~」「そうなんです~」と言って手拭きを渡してくれた。このやり取りが社員独自の工夫なんだな、と非常に印象に残っている。今、世界が大きく入れ替わろうとしてる。レベルの高い未来へ向かって、時代が節目を迎えている。自分のための経営と利益のエゴ手法から、利他の精神で自他共に発展させる企業が主流になってくる。稲盛さんもそうだ。少しくらいお客様を騙しても、買ってくれればいいという精神の持ち主は淘汰される。社員も経営者もまともな人が、まともなプレイをしないと受け入れられない時代に入れ替わろうとしていると思う。理想の人物が経営手腕を持って、理想の人間を排出するというリーダー本来の仕事が展開できる世の中に変わってきている。このような経営者が世に満ちることを願いたい。(2013/06/24)

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長